──筋トレって、いろんなメニューがある。
腹筋、腕立て、ランジ、プランク…。
でもなぜか、必ず“最初に出てくる運動”がある。
それがスクワット。
「筋トレの王様」「これだけはやれ」と言われる存在。
正直、地味だ。
その場でしゃがんで立つだけ。見た目も派手じゃない。
でも、調べて、やって、続けてみたら、
この動作には「芯を灯す力」があった。
目次
🦵下半身〜体幹まで、全身の60%以上を一気に動かす
スクワットが王様と呼ばれる最大の理由──
それは「一度に使う筋肉の数と大きさ」が桁違いだから。
とくに動員されるのは:
- 大腿四頭筋(前もも)
- ハムストリングス(裏もも)
- 大臀筋(おしり)
- 脊柱起立筋や腹横筋(体幹の軸)
- 腓腹筋(ふくらはぎ)まで含めた下半身全体
これらはすべて人間の中でもっとも大きく、代謝に深く関わる筋肉たち。
つまりスクワットは、ただの“しゃがみ”じゃない。
全身のエンジンに火を入れる動作なんだ。

ブレイブ(Brave)
火を起こすとき、まずは太くて乾いた薪に火をつける。
スクワットは、そんなふうに「からだの中心から燃やす」運動なんだよ。
🧠“脳と身体の会話”を取り戻す動き
もう一つのすごさ──
スクワットは、筋肉だけじゃなく神経と感覚をつなぎ直す運動でもある。
正しいフォームでしゃがむには:
- 足裏の重心感覚
- 股関節の開きと柔軟性
- 背骨のS字カーブを保つ意識
- 視線・呼吸・体幹の安定
これら全部を“意識しながら”動かす必要がある。
つまりスクワットは、ただ筋肉を鍛えるだけじゃない。

ブレイブ(Brave)
「今、自分のからだがどう動いてるか」
「どこで支えて、どこで軸を取ってるか」
──そういう“自分の感覚を取り戻す動き”なんだ。
実際に、リハビリや高齢者の転倒予防にもスクワットが活用されているのは、
神経と筋肉の再接続に効果があるという研究結果も背景にある。

ブレイブ(Brave)
たった一回のスクワットでも、
自分とからだが「まだつながってる」って感覚が戻ってくる。
🧭「王様」なのに、誰でもできる──これが強さ
スクワットのもう一つのすごさは、手軽さと柔軟性のバランスにある。
- 道具いらず
- スペースいらず
- 初心者でも3回から始められる
しかも負荷は自在に変えられる。
調整軸 | 内容例 |
---|---|
深さ | ハーフ/フル/浅めなど |
スピード | ゆっくり3秒/一定テンポ/爆発的 |
足の幅 | ノーマル/ワイド/片脚 |
手の位置 | 胸前/頭上/後頭部/前ならえ |
慣れてきたら:
- ジャンプスクワット(瞬発力アップ)
- ピストルスクワット(片脚強化)
- ウェイトスクワット(筋力増強)
へと“進化”できるから、一生育てられる運動なんだ。

ブレイブ(Brave)
王様って、威張ってるだけじゃなくて、
どんな相手にも合わせられる“懐の深さ”があるよね。
スクワットもそう。だから王様なんだ。
🕊筋肉を鍛えるだけじゃない。“火種を扱う練習”になる
スクワットを毎日やっていると、
からだの見た目が変わるよりも早く、“芯が整ってくる”感覚が出てくる。
- 軸が安定する
- 姿勢が整う
- 歩き方が変わる
- 「よし、今日もできた」って小さな誇りが生まれる
たった3回でもいい。
しゃがんで、立って、「ちゃんと支えた」って感じられたら──
それはもう、自分の意志に火を灯せた証なんだと思う。

ブレイブ(Brave)
スクワットって、じつは“踏ん張る感覚”を思い出す時間。
誰のためでもなく、自分の重さを自分で支えて立ち上がる。
その瞬間だけは、ちゃんと“王様”になれてる。
✅スクワットが「王様」と呼ばれる理由まとめ
要素 | スクワットの特性 |
---|---|
筋肉使用率 | 全身の約60〜70%を同時に動かす |
神経感覚 | 重心・姿勢・呼吸・バランスの総合制御 |
継続性 | 道具不要/調整自在/年齢不問 |
発展性 | 初心者〜上級者まで一生使える |
メンタル効果 | 「できた」の積み重ねで自己効力感を強める |
予防・健康面 | 姿勢改善・転倒予防・体幹安定に科学的効果が示されている |
🔦まとめ|地味でも、きみの中に灯る運動
- スクワットは、大きな筋肉を動かし、芯を整える
- からだの“回路”を再接続し、自分との対話になる
- 今日3回できたなら、それだけでからだに火がともった
「進んだ距離じゃなくて、“踏み込めた感覚”がすごいんだよ」
地味でもいい。派手じゃなくてもいい。
自分の足で踏ん張って、また立ち上がれたなら──それは確かに、王様の一歩だった。