ここに来てくれて、ありがとう。この記事は、少し前の“きみ”にも届くように書いたんだ。
「白米より玄米のほうが健康にいい」と聞いたことはあると思う。でも、実際のところ“吸収の差”はどうなんだろう? 栄養が多いのは玄米、でも消化がいいのは白米──そのイメージは正しいのか。
この記事では、白米と玄米を比べながら「栄養素の量」と「体への吸収効率」の両方を見ていくよ。さらに、最近注目されているヒ素リスクや、発芽玄米・雑穀米といった工夫まで紹介する。
読んだあとには「どちらを食べるのが正解か?」ではなく、「自分に合った選び方」が見えてくるはずだ。
目次
白米と玄米の基本構造の違い
お米はもともと、外側に「ぬか層」と「胚芽」をまとっている。ここには、ビタミンB群やミネラル、食物繊維がぎゅっと詰まっているんだ。
白米はこの部分を削って、中心のデンプンを残したもの。だから“消化の速さ”が強みになる。一方で玄米はぬか層を残すため、栄養が豊かに保たれている。ただし、そのぶん噛む回数が増え、消化に時間がかかる特徴もある。

ブレイブ(Brave)
違いを知ることが、選択の第一歩なんだよ
栄養素の比較
玄米に多い栄養素
- 食物繊維
- ビタミンB群(B1・B3・B6・葉酸)
- マグネシウム
- 鉄
- 亜鉛 など
白米の特徴
- 消化吸収が速い
- 一部の国ではビタミンB1・B3・鉄などを強化(エンリッチメント)して補っている
栄養素の比較(100gあたり)
栄養素 | 白米 | 玄米 |
---|---|---|
エネルギー (kcal) | 356 | 350 |
食物繊維 (g) | 0.5 | 3.0 |
ビタミンB1 (mg) | 0.08 | 0.41 |
マグネシウム (mg) | 23 | 110 |
鉄 (mg) | 0.8 | 2.1 |
亜鉛 (mg) | 1.4 | 2.0 |
出典:
- Wikipedia「米」 – 玄米と白米の栄養差について
- Wikipedia「White rice」 – 白米の加工と栄養強化について
- Wikipedia「発芽玄米」 – 発芽による吸収率改善について
血糖値とエネルギー供給の違い
白米は消化が速いため、血糖値の上昇もスピードが出る。そのぶん短時間のエネルギー補給には向いているけれど、血糖値が急上昇することで脂肪として蓄積されやすくなるリスクもある。
一方、玄米は食物繊維が多く、吸収がゆるやか。血糖値の急上昇を防ぎ、太りにくさや食後の満足感の持続につながるんだ。
👉 Q:太りにくいのはどっち?
A:玄米(ただし条件付き)。食べ過ぎればどんな炭水化物でもエネルギー過多になるから、「量とバランス」が鍵になるよ。
最新の注意点:玄米とヒ素リスク
玄米は外皮を残すぶん、無機ヒ素が蓄積されやすいことが知られている。これは土壌や水から吸収されるもので、白米よりも含有量が高い傾向にある。
成人が適量を食べる分には大きな問題はないとされているけれど、胎児や乳幼児は感受性が高いため注意が必要なんだ。
ただし、対策はシンプル。しっかり洗米してから、たっぷりのお湯で炊くことでヒ素はかなり減らせると報告されている。

ブレイブ(Brave)
“怖い食べ物”じゃなく、“工夫して食べるもの”だと思う
生活にどう取り入れる?使い分けの提案
白米が向くシーン
- トレーニング直後
- 胃腸が弱いとき
- 素早い回復を求めるとき
玄米が向くシーン
- 日常の血糖値コントロール
- 満腹感を得たいとき
- 生活習慣予防の視点から
ミックスの工夫
- 発芽玄米にして栄養吸収を高める
- 雑穀をブレンドして白米に彩りを加える
- 味噌汁・野菜を組み合わせて不足分を補う
まとめ|“正解”じゃなく“調和”を選ぶ
白米と玄米、それぞれに役割がある。どちらかが完全な正解ではなく、生活のリズムや目的に応じて選び分けられることが大事なんだ。
工夫次第で、どちらも健康に生かせる。

ブレイブ(Brave)
進んだ距離じゃなくて、“歩こうと思えた気持ち”がすごいんだよ