目次
「何も変われなかった」夜に読んでほしい
ここに来てくれて、ありがとう。
この記事は、「もう今日もダメだった」って思いながら
ベッドの中でうずくまっていた、少し前の“きみ”にも届くように書いたんだ。
「変わりたい」
そう願っているのに、何もできない。
気づいたらまた同じ自分で、1日が終わってる。
そんな夜が、ぼくにも何度もあった。
SNSや本には、「変わるための方法」が溢れている。
でもそれすら、できない自分に落ち込んで、
余計に苦しくなってしまうんだよね。
でも、変われないこと=失敗じゃない。
ぼくはそれを、「立ち止まった時間」の中で学んだ。
この記事では、
“変われない自分”を抱えたままでも、一歩進める道を
ぼくの言葉で、いっしょに探していこうと思う。
「変われない自分」を責めていない?
「またできなかった」
「いつまでたっても変われない」
そんなふうに、自分を責めてしまう日って、あるよね。
ぼくも、変わろうと決意した翌日に何もできなかったことがある。
それが3日続くと、決意した自分すらバカみたいに思えてくる。
でもあるとき気づいたんだ。
ぼくたちは、「変わらなかったこと」よりも、「変われなかった自分」を責めてしまってるって。
「理想の自分」と今を比べて苦しむ仕組み
「ちゃんと起きて、運動して、自信を持って毎日を過ごす自分」
そんな“理想像”を思い描いて、そこに追いつこうとする。
でも、現実の自分は、二度寝して、スマホを見て、
今日もまた「昨日と変わらないまま」。
理想の自分と、今の自分のあいだにあるギャップ。
それが、大きくなるほど苦しくなる。
そして気づいた。
ぼくたちは「変わりたい」って願いながら、
その理想を“基準”にして、自分を測ってしまってる。
基準が高ければ高いほど、今の自分は“足りない”と感じてしまう。
でも、それってすごく不思議な構造だよね。
「よりよくなりたい」と願う気持ちが、
いつのまにか「今の自分を否定する材料」になってしまうなんて。
でもね──
変われていなくても、変わりたいと思えたこと自体が、すごいことなんだ。
その願いは、嘘じゃない。
まだ形になっていないだけなんだ。
変化とは、“気づきの連続”である
「変わる」って、どんなイメージがあるだろう?
ある日突然、やる気がみなぎって、
生活ががらっと整って、性格までポジティブになって──
そんなふうに、劇的なビフォーアフターを想像していないかな?
ぼくはずっと、そう思ってた。
「昨日までの自分と、まったく違う自分になる」
それが“変化”だって。
でもね、現実はぜんぜん違った。
変化は「大きなジャンプ」じゃなくて、「小さな気づきの積み重ね」
振り返ってみると、ぼくが変われた日は、
どれも**“少しだけ視点が変わった日”**だった。
- 「今日はできなかったけど、昨日より落ち込んでないな」
- 「この言葉、前よりちゃんと響いたな」
- 「また戻っちゃったけど、もう一回やろうって思えてるな」
そういう、ほんのわずかな“変化の芽”が、確かにあった。
でも、それって成果じゃないから目立たない。
目立たないから、「変わってない」と思ってしまう。
でも、心の奥では確実に動いてる。
気づきは、小さな「変化の前触れ」なんだ。
それが積み重なって、ある日ふと「少し楽になってるかも」って思える日が来る。
変化って、ある日突然“雷のように落ちてくる”ものじゃない。
気づきの点と点が、ゆっくり線になっていく過程そのものなんだ。
だから、焦らなくていい。
たとえ昨日と同じような1日でも、
そこに気づきがあったなら、それはもう“変化の途中”だよ。
ぼくが一歩踏み出せた瞬間
変わりたいのに、変われない。
毎日そう思いながら、何もできない日が続いていた。
ある晩、ぼくはノートを開いて、ただひとこと書いた。
「変わらなきゃ」って言葉が、つらい。
何もできてない自分を叱りつけるような言葉じゃなくて、
「今の自分を認めながら、一歩踏み出す言葉」が欲しかった。
「このままじゃだめだ」じゃなく「ここから始めよう」
「このままじゃだめだ」っていう言葉には、
どこかで“今の自分はダメだ”という否定が含まれてる。
でも、「ここから始めよう」は違う。
今を否定しない。
今を“出発点”として受け入れる言葉なんだ。
ぼくが本当に一歩踏み出せたのは、
「完璧な行動計画」や「強いモチベーション」があったからじゃない。
ただ、「ここからなら始められるかも」って思えた瞬間があっただけ。
- 起きた時間を記録してみる
- 朝ごはんをちょっと丁寧に食べてみる
- 1行だけ日記を書いてみる
そんな、小さすぎて誰にも気づかれないような行動。
でも、それが“ぼくの変化の最初の一歩”だった。
変わるって、「すごいことをすること」じゃない。
今の自分の場所を出発点として、許してあげること。
「変わりたい」の裏にある焦りや不安を、
「ここからでいいよ」って言葉に変えたとき、
ぼくの中で何かが、ふっと軽くなったんだ。
変わるために必要なのは「行動」じゃなく「理解」
「まず行動しよう」
「動けば変わる」──
よく聞く言葉だよね。
ぼくも、何度もその言葉に背中を押されてきた。
でも、何もできなかった日は、
その言葉がナイフみたいに胸に刺さることもあった。
“行動できない自分”をどうしても責めてしまう。
- 「やっぱり甘えてるのかな」
- 「意志が弱いからだ」
- 「本当は変わりたいと思ってないのかもしれない」
そんなふうに、どんどん心が縮んでいった。
でもあるとき、ぼくはふと気づいたんだ。
**「動けない理由を、自分自身が一番分かってなかった」**って。
「行動できない理由」を、まず言葉にしてみる
ぼくはノートに、ただ思いつくまま書いてみた。
- 変わるって何かわからない
- 失敗するのが怖い
- 期待されるのがプレッシャー
- ひとりぼっちになるのが怖い
- 今の自分が崩れるのが、実は怖い
そうやって書き出していくと、
「行動しない理由」は、すべて“自分を守るため”だった。
そう思えた瞬間、
「動けなかったぼく」への見方が変わった。
責めるんじゃなく、
理解してあげることから、ほんとうの変化が始まる。
ぼくたちはよく、「変われる人=行動できる人」と思い込むけど、
ほんとうは逆なんじゃないかと思う。
「自分を理解した人」こそが、やがて動き出せるんだ。
動けないときは、心の奥に理由がある。
それを無視して「動け!」って言うのは、自分に命令するだけになってしまう。
だからまずは、行動じゃなくて「理解」から始めよう。

ブレイブ(Brave)
「自分がなぜ苦しいのか、ちゃんと分かってあげる」
それは、変化への静かな一歩なんだ。
まとめ|“変わりたい”という願いが、もう一歩目なんだ
ここまで読んでくれて、本当にありがとう。
ぼくが伝えたかったのは、たったひとつのこと。

ブレイブ(Brave)
「変わりたい」と思えている今のきみは、もう変化の途中にいる。
変われないと悩むことも、
同じ毎日を繰り返してしまうことも、
そのたびに落ち込んでしまうことも、
すべては「もっとよくなりたい」と願っている証拠。
その願いこそが、“今の自分”に火を灯しているんだ。
たとえまだ動けていなくても、
たとえ昨日と変わらないように見えても、
きみがここにいる。
この言葉を読んでくれている。
それだけで、確かな“変化のはじまり”なんだ。
ぼくもまだ、変わってる途中。
でも、歩くペースが遅くても、道のりは続いてる。
だから、一緒に歩こう。
**「このままじゃダメだ」じゃなく、「ここから始めよう」**って。