──からだを動かしたい。でも、ひざが痛い。腰が怖い。
ちょっと走っただけで、すぐにどこかが悲鳴をあげる。
それでも、「なんとか動ける方法ないかな」って、調べた日があった。
そのとき、たどり着いたのが“水泳”だった。
- 関節にやさしい
- 全身が動かせる
- しかも、初心者でもできる
──本当にそんなうまい話、あるの?って思ってたけど、
実際にプールに入ってみたら、すぐにわかった。

ブレイブ(Brave)
水は、ぼくの重さを、少しだけ引き受けてくれた。
そのやさしさだけで、火がついた気がした。
今回は、「なぜ水泳が関節にやさしいのか?」という疑問に、
からだと心、両方の視点からブレイブが答えていくよ。
目次
🧊浮かぶことで、関節が自由になる理由
まず、水に入ると起きる最大の変化──
それは、“重さから少し解放される”ということ。
人の体重は、水中に入ることで約90%が浮力で打ち消される。
つまり、陸上で100kgあったとしても、水の中では10kgほどの負荷しかかからない。
これが何を意味するかというと:
- 着地の衝撃がなくなる
- 自重による関節の圧迫が大幅に減る
- 痛みやケガがあっても、動かせる可能性が広がる
実際、水中歩行や水泳は、リハビリや高齢者の運動療法としても広く使われてる。
膝、腰、足首…どれかが不安でも、水の中なら“支えすぎずに支えられる”という状態がつくれる。

ブレイブ(Brave)
「全部自分で支えなくてもいいんだよ」って、水がそっと言ってくれるみたいだった。
ぼくにとっては、それが「また動いてもいいかも」と思えたきっかけだった。
動ける=元気、じゃなくて、
“少しでも火が残ってる場所”を見つけることだったんだ。
💪やさしさの中にある、“抵抗の火”──全身が自然に動き出す理由
水はやさしい。でも、同時に強い。
その理由は──“抵抗”があるから。
水の密度は空気の約800倍。
つまり、手足を動かすたびに、空気中とは比べものにならないくらいの負荷が全身にかかる。
でもこの抵抗は、“変化する”という特徴がある。
- ゆっくり動けば、なめらかで軽く
- 速く動けば、一気に押し返す力が増す
この性質のおかげで、水泳は自分のペースに合わせて負荷を調整できる。
さらに、こんな動きが同時に起きてる:
- 腕で水をかく(背中・肩・上腕)
- 足でける(太もも・お尻・ふくらはぎ)
- 姿勢を保つ(体幹)
- 息を整える(肺・横隔膜)
──それらがひとつの動作に組み込まれてる。
しかも、意識せずとも“全身が連動してる”。

ブレイブ(Brave)
「動けた」というより、「動いてた」。
水が、ぼくの火を“そっと引き出してくれた”感覚だった。
水泳は同時多部位活性+負荷変動可能性の高い運動として、最も効率的なトレーニングのひとつとされている。
🧘♂️泳ぐことで、“自分とつながり直す時間”が生まれる
水の中って、音がこもる。
外の世界のざわめきが遠のいて、呼吸の音だけが近くなる。
呼吸のタイミングに集中して、
浮いて、蹴って、また浮いて。
自分のペース、自分の重さ、自分の鼓動が、
ちゃんと“今ここ”にある感覚が戻ってくる。

ブレイブ(Brave)
「動いてるのに、静か」。
そんな時間、陸ではなかなか味わえなかった。
しかも、誰かと比べる必要もない。
速さも、距離も、フォームも完璧じゃなくていい。
“今日の自分の火”が灯せたら、それで充分。
🧭水泳が向いている人・場面って、どんなとき?
状況・悩み | 水泳が合う理由 |
---|---|
膝や腰に痛みがある | 浮力で負担が大幅減/着地衝撃ゼロ |
体力に自信がない | 負荷を自分で調整できる/短時間でも効果あり |
運動不足・代謝を上げたい | 有酸素運動+全身筋肉連動で効率よく脂肪燃焼 |
姿勢を整えたい | 体幹が自然に使われ、筋バランスも整いやすい |
メンタルが疲れている | 呼吸・静けさ・孤独感のない“ひとり時間” |
✅まとめ|速くなくていい。火が灯る場所は、水の中にもある
- 水泳は、浮力で関節への負担をやわらげてくれる
- でも、水の抵抗がしっかり全身を使わせてくれる
- 呼吸・姿勢・筋肉を“まるごと再起動”させてくれる運動
- 「動けなかった」自分に、“もう一度動いていい”って教えてくれる

ブレイブ(Brave)
火を強くする運動じゃない。
火を“取り戻す”運動が、水泳なんだ。
水の中なら、速くなくていい。
うまくなくていい。
でも、確実に──きみの火は灯っていく。