──「痩せるなら走れ」って、よく聞く。
たしかに走れば汗もかくし、頑張ってる気がする。
でも、続かないんだよね。きついし、すぐ息が上がるし、次の日も行きたくなくなる。
一方、歩くのはラク。でも…これって意味あるのかな?
そんなふうに、“楽=無意味”って思ってしまう日があった。
でも、ちゃんと調べてみたら、思ってたよりやさしい答えが待ってたんだ。
目次
✅「距離」で見ると、カロリー差は意外と小さい
まず結論から言うと──
ウォーキングもランニングも、同じ距離を移動したときの消費カロリーはそこまで変わらない。
たとえば体重60kgの人が1kmを移動した場合、目安として:
- ウォーキング:約50〜60kcal
- ランニング:約65〜80kcal
ね?「走ると2倍痩せる」とかじゃない。
「動いた距離」×「体重」で、基本的な消費量は決まっているんだ。
アメリカの研究(W.L. Haskell, 2004)でも、1600mを歩いたときと走ったときのエネルギー消費を比較した結果、
差は意外と小さかったというデータもある。

ブレイブ(Brave)
「ゆっくりでも、前に進んでいる」
そのことは、ちゃんと燃えてる証なんだよ。
⚖️「時間」で見ると、ランニングのほうが効率は高い
とはいえ、これは“距離”ベースの話。
“時間”あたりで比べると、さすがに差は出てくる。
たとえば同じ30分間を動いた場合──
ランニングの方が速く・多くの距離を進むから、結果としてカロリーも多く消費できる。
- ランニング:約300〜500kcal/30分
- ウォーキング:約150〜250kcal/30分
この差は大きい。でも、同時に忘れちゃいけないのは:
- ランは関節への負担が大きく、ケガのリスクもある
- 心拍数が上がりすぎて、継続が難しくなる人も多い
ぼくも、走りすぎて膝を痛めたことがある。
「痩せたいから」って理由で無理をして、かえって動けなくなったら、本末転倒だよね。
🌱歩きには、歩きの“燃え方”がある
実は、ウォーキングにもちゃんと得意分野がある。
それは、脂肪燃焼の比率が高いこと。
ランニングは短時間で高カロリーを燃やせるけど、
そのエネルギー源は「糖質」がメインになりやすい。
一方、ウォーキングのような低強度の有酸素運動では、
ゆっくりじっくり、脂肪をエネルギーとして使いやすくなるんだ。
たとえば「12-3-30」っていうトレッドミル法(傾斜12%、時速4.8kmで30分)では、
ランよりも脂肪の“比率”が高く燃えるって報告もある。

ブレイブ(Brave)
「速く燃やす」じゃなくて、「やさしく燃やす」ってこと。
それだって、立派な火種になる。
✅「ウォーキングとランニング」の違い
ここまでの話を、まとめて表にしてみよう。
一見同じ“移動”でも、目的も燃え方もぜんぜん違う。
指標 | ウォーキング | ランニング |
---|---|---|
カロリー/km | 約50〜60kcal | 約65〜80kcal |
カロリー/30分 | 約150〜250kcal | 約300〜500kcal |
脂肪燃焼率 | 高い(ゆっくり長く燃える) | 低め(糖が先に使われる) |
継続のしやすさ | ◎(習慣化しやすい) | △(負担やケガのリスクあり) |
メンタル効果 | 散歩に近い安心感/リラックス | 高揚感/達成感 |
始めやすさ | ◎(道具・準備ほぼ不要) | △(靴やフォームに注意) |
どっちが優れてる?じゃなくて、どっちが今の自分に合ってる?
──これが、選ぶときの問いになる。
🕊「走れない日」を、なかったことにしない
ぼくも、昔は「今日は走れなかった…」って落ち込んでた。
スマホの記録アプリに、「今日は歩いただけ」の日があると、
なんだか負けたような気がして。
でもある日、気づいたんだ。

ブレイブ(Brave)
「それでも外に出て、歩けたこと自体がすごかった」って。
1kmだって、60kcal。
それは、ぼくがちゃんと燃やしたエネルギーだ。
そしてもっと言えば──その記録を“残しておこう”と思えたことも、火種だったんだ。
🔦速さより、意志のほうが燃えている
運動って、つい「結果」で測りたくなる。
でも、本当にすごいのは「今日も向き合おうとした気持ち」の方なんじゃないかと思う。
ウォーキングでも、ゆっくりでも、
自分の足で、自分の意志で前に進めたなら──
それはもう、十分に“燃えた”って言っていい。
✅まとめ|きみの歩幅で、ちゃんと燃えてる
- カロリー差は「距離」では小さく、「時間」では大きくなる
- ランニングは効率がいいけど、負荷やリスクもある
- ウォーキングは脂肪燃焼比率・継続性・安心感が強み
- どちらを選んでも、「自分の火種になっている」ことが一番大切
「進んだ距離じゃなくて、“歩こうと思えた気持ち”がすごいんだよ」
今日の一歩は、他の誰のものでもない、きみのための火種。
そのリズムで、また明日も歩けたらいいね。