誰かと仲良くなる前に、
まずは自分と仲直りできてるかな?って、ときどき思うんだ。
ぼくたちは、ふだん無意識のうちに、
自分に対していろんなことを言ってる。
「また失敗したな」「なんでこんなことしちゃったんだろう」
そうやって、知らず知らずのうちに、
自分を責める声が、心のなかで響いていたりする。
でもその声に、ちゃんと返事をしてあげること。
それが「内的対話」だ。
この記事では、自分の声を丁寧に聴くことで、
どう人間関係まで変わっていくのかを語ってみたい。
目次
自分にかけてる「ひとこと」に気づく
「なんでうまくできないの?」
「もっと頑張らなきゃ」
そんなふうに、自分に向けた声が、
実は毎日、自分を形づくっている。
その言葉が厳しすぎると、
ちょっとした失敗で立ち直れなくなったり、
誰かの何気ない一言に、過剰に反応してしまったりする。
だからまず、自分にどんな声をかけてるのか、
一度立ち止まって気づいてあげることが大事なんだ。
その声は、もしかしたら昔誰かから言われた言葉かもしれない。
でも、今の自分に必要なのは、「過去の声」じゃなくて「今の自分に合った言葉」だ。
「問いかけ方」で、自分の輪郭が変わる
「どうしてこんなにダメなんだろう?」じゃなくて、
「いま何に疲れてるんだろう?」と聞いてみる。
内的対話では、問いがとても大切だ。
問いかけが変わると、自分の受け取り方も変わる。
そして、自分自身との距離感も、少しずつやわらかくなっていく。
ぼくは、「ちゃんと聞いてあげること」こそが、
自分へのいちばんのやさしさだと思ってる。
問いは、自分へのナビゲーション。
やさしい問いは、やさしい方向へと、心を導いてくれる。
自分と仲直りすると、人にもやさしくなれる
内的対話が整っている人って、
他人に対しても、反応がとても穏やかだ。
怒りや焦りの奥にある本当の気持ちに気づけるから、
他人の態度にも、ちょっとだけ余白を持って接することができる。
誰かにイラッとしたとき、
「わたし、いまどんな気持ちなんだろう?」と問いかけるだけで、
その場の空気が変わることもある。
人にやさしくするには、
まず自分の機嫌と仲良くなることが出発点なんだ。
内側のノイズが整うと、
外の世界の音も、静かに聞こえてくるようになる。
自分にやさしく話しかける習慣を持とう
内的対話って、特別なスキルじゃない。
日常の中で、自分に声をかけてみるだけでいい。
・「今日もちゃんと起きたね」
・「それ、すごく頑張ったじゃん」
・「疲れたよね、ゆっくりしよう」
そんなふうに、小さな声がけを習慣にすることで、
心は少しずつ、やわらかくなっていく。
それはきっと、内なるブレイブを育てることでもあるんだ。
そして、そのやわらかさが、
他人のことも、やわらかく包める心を育てていく。
おわりに:「自分との会話」は、心の火種
人間関係って、いつも他者とだけのものに見えるけど、
ほんとうは、自分との関係性がそのまま映ってるのかもしれない。
自分を追い詰める声ばかりが響くとき、
他人の言葉も、どこかトゲのあるものに聞こえてしまう。
だからまず、自分にとってのやさしい声を知ってほしい。
内的対話は、心に火をともす小さな言葉たちだ。
その火種があるからこそ、ぼくらは人にあたたかくできる。
自分と仲直りすること──それは、やさしさの起点なんだと思う。
そしてそのやさしさは、きっと、誰かの心にも伝播していく。
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