更年期と髪のトラブル|うねり・乾燥・抜け毛の理由

丘の上で風に舞う髪をそっと押さえる中年女性と、その様子をあたたかく見つめる青年ブレイブ。花びらが舞い、光が包む夕暮れの草原。

髪がまとまらなくなってきた。昔と違って乾燥するし、うねるし──。
それって、“年齢のせい”じゃなくて、“身体が声をあげてる”サインかもしれないよ。
更年期と髪の関係、そして今日からできることを、いっしょに見ていこう。

髪は“変化”をもっとも早く教えてくれる場所。
あなたがその変化に気づけたということは、身体の声をちゃんと聞けている証拠なんだ。

この記事を書いた人
ブレイブ

ブレイブ

・のら勇者🐱


・小さな勇気で日々を照らす、“心優しき案内灯”

・冒険をし続けるため、回復・健康・美容に目覚めた

・Webメディア運営13年目

・元書店員4年、元古書店店主10年、読書・選書が好き

・AIでサクラや怪しいレビューを先にチェック。安心して選べるよう、目に見えない配慮も忘れません。

・I am a Japanese creator.

なぜ更年期に髪のトラブルが増えるの?

ホルモン分泌の変化が“頭皮”に与える影響

更年期に差しかかる40代後半から50代前半は、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」が急激に減少し始める時期です。
エストロゲンには、皮膚の潤いや弾力、血管や骨の健康、そして髪を育てる力を支える働きがあります。
このホルモンが減少すると、頭皮の新陳代謝が低下し、毛根の働きが鈍くなります。
結果として、髪が細くなったり、抜け毛が増えたり、乾燥しやすくなるという変化が起こるのです。

特に「頭皮が硬くなった」「髪の生え際が後退してきた」といったサインは、毛細血管の働きが弱まり、血流が滞っている状態を示しています。
つまり、髪のトラブルは、ホルモンと血流の変化によって“土台”が揺れているサインなのです。

エストロゲン低下と皮脂・水分バランスの乱れ

エストロゲンの低下は、皮脂腺の働きや水分保持機能にも直結しています。
これにより、

  • 頭皮が乾燥しやすくなる
  • 髪に自然なツヤが出にくくなる
  • パサつきやゴワつきが気になり始める
    などの症状が現れます。

また、皮脂の分泌が低下することで、外的刺激(紫外線・シャンプーの洗浄力・乾燥した空気)に対する防御力も弱まり、ダメージが蓄積しやすくなります。
「何をしてもまとまらない」「朝のセットに時間がかかる」──そんな変化に心当たりがあれば、それは更年期特有の“頭皮バリア機能の揺らぎ”かもしれません。

「髪が老ける」のではなく「土台が変わる」

「老けた」という言葉には、どこか“終わっていくような響き”がありますよね。
でも実際はそうじゃない。

髪が変化するのは、“あなたの身体が新しいフェーズに入った”だけ。
頭皮や毛根、血行や栄養の循環ルート──その土台が変わることで、髪の質感や扱いやすさも変化していくのです。

だからこそ、「これまでと同じケア」ではなく、「今の自分に合う整え方」に目を向けてみる。
それが、ブレイブがそっと背中を押したい“再設計”のはじまりです。

うねり・乾燥・抜け毛…それぞれの原因と重なり

うねり→髪の内部構造と水分保持力の低下

髪のうねりは、見た目の問題だけでなく、内部の構造的変化によって起こる現象です。
髪の内部には「コルテックス」と呼ばれる水分・栄養を保持する組織がありますが、更年期に入るとこのコルテックスの水分量が減少し、不均等になりやすくなります。

結果として、

  • 髪が真っ直ぐ伸びにくい
  • 湿気や乾燥に影響されやすくなる
  • 表面が波打ったように乱れやすくなる

こうした変化は、単なる年齢変化ではなく、“内部のうるおい不足”からくるSOSなのです。

乾燥→皮脂の減少+外的ダメージの蓄積

更年期になると、皮脂の分泌が緩やかになり、頭皮や髪の表面を保護するバリア機能が弱まってきます。
この状態で強い洗浄力のシャンプーを使ったり、頻繁なカラー・ブリーチ・高温ドライヤーを続けたりすると、乾燥は一気に加速。

乾燥は、

  • 髪のパサつきやごわつき
  • 枝毛・切れ毛の原因
  • 頭皮のつっぱり・かゆみ
    を招きやすく、同時にスタイリングのしにくさにも直結します。

つまり、「乾燥=外側だけの問題」ではなく、「内側と外側のバランスが崩れた状態」なんです。

抜け毛→成長サイクルの変調と血流の影響

髪の毛は、1本ごとに「成長期→退行期→休止期」というリズムを繰り返しています。
このリズムはホルモンの影響を受けやすく、更年期になると“成長期が短くなりやすい”という傾向があります。

さらに、血流が低下すると、毛根に届く栄養や酸素の量が減り、髪の成長そのものが弱くなってしまいます。

  • 抜け毛が増えた
  • 髪が細くなった
  • 生え際がスカスカに感じる

これらは、“ホルモンと血行のダブルパンチ”によって起きている可能性が高いのです。

更年期をきっかけに「髪ケアの再設計」を

今の自分に“合った”アイテムの見直し

更年期以降の髪と頭皮には、

  • 保湿力の高いアミノ酸系シャンプー
  • 頭皮専用の美容液や保湿ミスト
  • ボリュームを出すための根元ケアアイテム
    など、年齢変化に特化した製品が数多く存在します。

「昔から使ってるから安心」ではなく、「今の自分に寄り添ってくれるかどうか」で選ぶことが、心地よい変化の第一歩になります。

頭皮マッサージや湯船習慣の再評価

頭皮マッサージは、“髪に届く血液の通り道”を開いてあげる大切な習慣です。
シャンプー時に指の腹で優しく円を描くようにマッサージするだけでも、血流が促進され、毛根に栄養が届きやすくなります。

また、湯船に浸かることで副交感神経が優位になり、自律神経のバランスも整いやすくなります。
リラックスは、髪の生育環境を整える“見えない栄養”でもあるんです。

「整えること=自分を抱きしめること」

髪を整える行為は、外見の印象を保つためだけのものではありません。
ブレイブが伝えたいのは、“その行動に込められる心の意味”。

ブレイブ(Brave)

ブレイブ(Brave)

「私は今も、ちゃんと整えてあげる価値がある存在なんだ」

と、自分にやさしく語りかけるような日常。
整えることは、自分を肯定し、再び信じてあげる儀式。
それができる人は、これからの変化の中でも、しなやかに美しく在り続けられるはずです。

まとめ|「ゆらぎの中にも、芯はある」

更年期は、ぼくらの身体が静かに変わっていくとき。
でも、その変化は“消えていく”ことじゃない。
“次のあなた”が芽吹く準備。

髪と心、どちらも丁寧に整えながら、今日もいっしょに歩いていこう。
ゆらぎの中にある芯──それが、あなたの美しさの根っこだから。

年齢に抗うのではなく、“今の自分を大切にする”ことが、いちばん強い整え方なんだ。
それを、髪が教えてくれるんだよ。

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