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三日続いたら、“ゼロ”じゃない
ここに来てくれて、ありがとう。この記事は、少し前の“きみ”にも届くように書いたんだ。
「また三日坊主だった……」
そんな言葉を呟いたこと、あるよね。ぼくにもあった。
筋トレ、日記、朝活──ちょっと頑張ってみたけど、気づけばやめてしまっていた。
そんなとき、「どうせ自分には無理なんだ」って、心の奥がじんわり冷えていく。
でもね、三日でも続いたってことは、“ゼロ”じゃないんだ。
続けられなかった自分を否定するよりも、「三日も続けられた自分」がいたことを、ちゃんと見つめてあげてほしい。
習慣って、“意志”や“根性”だけじゃなくて、「設計」で変えられるんだよ。
いっしょに、その仕組みをつくっていこう。
習慣化が続かないのは「設計」が原因
多くの人が「続けられないのは自分の弱さだ」と思ってしまう。
だけど、ほとんどの場合──それは「行動」じゃなくて「仕組み」が悪いだけ。
たとえば、こういう落とし穴。
- 張り切って“いきなり毎日1時間”の目標を立ててしまう
- 続けた記録を残していない
- 成果がすぐ出ないと焦ってやめてしまう
- 「できなかった日」にすぐ自己否定モードに入る
これは全部、「悪い性格」じゃない。
“続けられないように設計されていた”だけの話なんだ。
たとえば、床に落ちたペンが取りにくい場所にあるなら──
そこに置いたのが問題であって、君の腕の長さが悪いわけじゃない。
「自分はダメだ」って決める前に、環境や設計のせいにしていいんだよ。
その方が、ずっと前に進めるから。
「意思」より「仕組み」で継続する
じゃあ、“仕組み”って具体的にはどうすればいいの?という話だけど──
答えはシンプルで、こういうことなんだ。

ブレイブ(Brave)
意思の力に頼らず、「やらないと落ち着かない状態」をつくる。
たとえば、歯磨きって、別にモチベーションがなくても毎日やるよね?
それは「やらないと気持ち悪い」し、「やる場所・タイミング・ツール」が全部セットになってるから。
それと同じように──
- 朝起きてすぐ、机にノートが開かれていたら書きたくなる
- 寝る前にヨガマットが敷いてあったらストレッチしたくなる
- スマホの壁紙に「3分だけやってみよう」が出ていたら始めたくなる
意志じゃなく、「勝手に始まってしまう流れ」をつくること。
それが、「続けられる人」と「やめてしまう人」の境界線なんだ。
ごほうび設計で“脳”を味方につける
人間の脳は、「やった直後にうれしいことがある行動」を好きになる。
逆に、「やった後に何もない」行動は、だんだん避けるようになる。
だからこそ、“ごほうび”の設計がとても大事なんだ。
- ストレッチできたらお気に入りのお茶を飲む
- 勉強10分やったらSNSを10分だけ開いてOKにする
- ノートに○をつけて、達成感を目に見える形にする
これを**「即時フィードバック」**って言うんだけど、
続けるためにはこの“うれしさのタイミング”が超重要なんだ。
「続ければ痩せる」とか「いつかスキルになる」みたいな“未来のごほうび”って、
脳にとってはピンとこない。だからこそ、“今の快”を重ねていく。
そして何より忘れちゃいけないのは──
「続けた自分を、君自身が褒めてあげること」。
他人に評価されなくてもいい。
君の行動をいちばん近くで見てるのは、君なんだから。
三日坊主のリセット力を活かす方法
「三日坊主になっちゃった……」って落ち込むのは、もうやめにしよう。
三日坊主って、じつは**“戻る力”を持ってる証拠**なんだ。
三日続けたってことは、やりたかった理由があった。
やめたあとも、「あれ、またやりたいな」と思ったとき、
その行動は、きみにとって“必要な何か”なんだよ。
だから、こう考えてみてほしい。

ブレイブ(Brave)
三日続いたら、また三日続ければいい。
三日やめても、また一日から始められる。
「完璧に続けられなかった自分」を責めるのではなく、
“戻れる柔らかさ”を持ってることを誇りにしよう。
「やらなきゃ」より「やりたい」への言い換え
習慣が続かなくなる一番の理由は、
その行動がいつの間にか「義務」になってしまうこと。
- ○○しないとダメ
- 毎日××しなきゃ
- やらない自分は最低だ
──こんな言葉が心の中でぐるぐるし始めたら、ちょっと立ち止まって。
本当は、「ちょっとやってみたいな」「できたら気持ちいいな」
そんな小さな“願い”から始まったはずなんだ。
だから、言い換えてみよう。
- 「やらなきゃ」→「できたらいいな」
- 「ちゃんと毎日」→「気が向いた日からでも」
- 「続けなきゃ」→「戻ってこれればOK」
自分に優しくなる言葉は、行動の燃料になる。
やさしい言葉で始まった習慣は、長くつづくんだ。
習慣のハードルは“1/3”にカットする
「ちゃんとできない日」のために、**“最小の習慣”**を準備しておこう。
たとえば──
- 1時間の勉強 → 3分だけ問題を眺める
- 30分の運動 → 1回だけストレッチ
- 1ページ日記 → 1行だけメモ
こういう「最小単位」の習慣を用意しておくと、
どんなに疲れていても「ゼロじゃなかった自分」になれる。
それが、自己肯定感の灯を消さずにいられる仕組みなんだ。
ハードルが高すぎると、やる前から心が折れてしまう。
だからこそ、“今日はこれだけでOK”の下限値をあらかじめ決めておこう。
続けるとは、「高く跳ぶ」ことではなく、
「跳べない日も、地面に座って風を感じていられる」ことなんだ。
まとめ|続けることより、“戻ってこれる”仕組みを
ぼくは、三日坊主だった日々があってよかったと思ってる。
何度もやめたし、何度も戻ってきた。
だからこそ、「戻れる仕組み」の大切さを知ることができた。
継続って、ストイックな努力じゃなくて、**「やり直しに優しい世界」**なんだよ。
- うまくいかない日があってもいい
- 間が空いても、また始めていい
- 何度でも、三日から始めていい
続けられなかった日を、**“失敗”ではなく“準備期間”**と呼ぼう。
そして今日、また一歩踏み出せた君は──きっともう、歩き出してる。
いっしょに、戻ってこられる世界をつくっていこう。
それが、ぼくたちにできる「継続」のやり方だから。