「最近、なんか肌がヒリヒリする…」
ぼくにも、そんな夜があった。
特別なことはしてないのに、急に赤くなったり、ニキビが増えたり──
それってもしかしたら、“炎症”が静かに起きていたのかもしれない。
肌は、見えないストレスや乾燥でちょっとずつ乱れる。
そんな時に、やさしく鎮めてくれるのが「グリチルリチン酸2K」っていう成分なんだ。
実は、医薬部外品の多くにこっそり入っていて、知ってるだけで選び方が変わるよ。
この記事では、その正体と効果、そして“ゆらぎ肌”との付き合い方を、いっしょに整理していこう。
目次
グリチルリチン酸2Kとは?
甘草由来の“肌にやさしい抗炎症”の代表成分。その正体と働きをやさしく解説。
甘草から生まれた、医薬部外品にも使われる安心成分
グリチルリチン酸2K(ジカリウム)は、「甘草(かんぞう)」と呼ばれる植物の根から抽出された成分を、肌に安定して届けやすいように変化させたものです。
漢方薬やのど飴で「甘草エキス」として知られているように、もともとは炎症を鎮める性質を持つ植物で、安全性も高く、古くから使われてきました。
- “2K”とは、カリウム(K)を2つ結合させて安定化した構造のこと
- 水溶性で扱いやすく、**医薬部外品(薬用化粧品)**にもよく配合される
- 非ステロイドの抗炎症成分として、肌トラブルを穏やかにサポート
- ✅ 用語補足:「グリチルリチン酸ジカリウム」=「グリチルリチン酸2K」=同一成分です。
炎症をどう抑えるのか?──肌への作用メカニズム
グリチルリチン酸2Kは、以下のような複数のルートから炎症をブロックします。
作用対象 | 働き |
---|---|
炎症性サイトカイン | 肌内部で“炎症を拡げる信号”を抑制 |
ヒスタミン | かゆみ・赤みの原因となる化学物質を抑える |
酸化ストレス | 活性酸素の発生を抑制し、肌ダメージの連鎖を断つ |
- こうした働きにより、「赤み」「ヒリつき」「ニキビ炎症」「マスク荒れ」などの症状をやわらげてくれる
- ステロイドのような強力作用はないが、**“日常使いできる穏やかな抗炎症”**として評価されている

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📌 ポイント:「肌荒れを繰り返す人」や「予防ケアをしたい人」にこそ向いている成分だよ
なぜ“敏感肌用”によく使われているの?
グリチルリチン酸2Kは、「攻める」成分ではなく「守る」成分です。
- セラミドやCICAなど**“バリア系・鎮静系成分”**との相性が抜群
- 特に敏感肌向けアイテムに多く使われており、低刺激処方の中心軸になっている
肌が敏感なときほど、ビタミンCやレチノールのような“攻めの成分”が刺激になることがあります。
そうしたときに、「グリチルリチン酸2K」が肌を守り、整える“クッション”になってくれるんです。
グリチルリチン酸2Kは、植物の力をベースにした“やさしく効く”抗炎症成分。
肌が揺らぎやすい時期、スキンケアに“守りのレイヤー”として組み込むことで、赤みやニキビの予防にもつながります。
どんな肌トラブルに効く?
赤み・ニキビ・マスク荒れ──“ゆらぎ”を感じる全ての肌に。
- “ヒリヒリ・赤み・かゆみ”のある敏感肌状態に
- 「いつもと同じケアで荒れる」なら、炎症が始まっているサインかも
- グリチルリチン酸2Kは、肌の“炎症予備軍”をやさしく抑える成分です
こんなサインに気づいたら

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肌の表面は、すぐには声を上げない。
けれど、こんな兆候が出ていたら「炎症の火種」がくすぶっている証かもしれない。
炎症サインの例:
- 洗顔後、ヒリつく/赤くなる
- ニキビができても“治りきらない”
- 頬やあご周りが赤くなりやすい
- マスクの摩擦でかゆくなる
- 化粧水がしみる・ピリつく
こうした症状はすべて、「肌バリアの弱り」+「微細炎症」が起こっている可能性がある状態です。
対応できる悩みの具体例
肌トラブル | グリチルリチン酸2Kの働き | 対応レベル |
---|---|---|
赤み | 炎症性サイトカインの抑制 | ◎(即効性あり) |
大人ニキビ(赤ニキビ) | 毛穴内の炎症鎮静 | ◯(悪化防止) |
マスク荒れ | 摩擦による軽度の炎症反応抑制 | ◎(予防・回復) |
カミソリ負け | 接触刺激による炎症反応の抑制 | ◯(事後ケアに) |
肌あれ予備軍 | 日常的な炎症の“種”の鎮静 | ◎(常備向き) |
他の抗炎症成分との住み分け
グリチルリチン酸2Kと同じ“鎮静系”としてよく使われるのが:
成分 | メイン作用 | 備考 |
---|---|---|
グリチルリチン酸2K | サイトカイン抑制(非ステロイド) | 医薬部外品の定番成分 |
CICA(ツボクサ) | 抗炎症+抗酸化 | 赤み・マスク荒れに人気 |
アラントイン | 表皮修復/かゆみ抑制 | 刺激が少なく汎用性あり |

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特に、CICA+グリチルリチン酸2Kの組み合わせは
“植物由来ダブル抗炎症”として、韓国コスメ・敏感肌向けに多く採用されています。
肌荒れは「目に見えたとき」には、もう少し炎症が進んでいます。
だからこそ、グリチルリチン酸2Kのように**“予備軍のうちに効く成分”**が大切。
突発的なニキビにも、慢性的な赤みにも、“守るケア”を持っておくことが心強さになるんだ。
グリチルリチン酸2K配合のおすすめアイテム
“赤み・ゆらぎ”に備える。肌を守る6つの実力派ラインアップ。
- どれも医薬部外品で**「グリチルリチン酸ジカリウム(2K)」が有効成分**として配合
- 肌荒れ・赤み・マスク荒れ・ニキビ予防などに寄り添う
- 保湿・美白・エイジングケアとのシナジーを持つタイプもあるため、悩みに応じて選びやすい
🔸セレクトしたアイテム一覧
商品名 | 特徴・成分 | 使用感/おすすめポイント |
---|---|---|
肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水 | トラネキサム酸+グリチルリチン酸2K。美白×肌荒れ予防のWアプローチ。 | プチプラで続けやすく、美白も意識したい人に。しっとり感あり。 |
ETVOS 薬用アクネVCクリームジェル | ビタミンC誘導体+グリチルリチン酸2K。ニキビ・赤み・毛穴に。 | 軽いジェルでべたつきにくく、混合肌にも。攻めと守りの両立型。 |
ライスフォース アクポレス アクネクリアジェリー | 過剰皮脂・角質にアプローチ。グリチルリチン酸2Kで炎症予防。 | 夏場やテカりが気になる肌に。ジェリーで使用感さっぱり。 |
AESTURA テラクネ365 薬用アクネトナー | グリチルリチン酸ジカリウム+トラネキサム酸。韓国発、医薬部外品トナー。 | 脂性肌・マスク荒れしやすい肌に。韓国コスメ好きにも人気。 |
トゥヴェール 薬用リンクルホワイトクリーム | ナイアシンアミド+トラネキサム酸+グリチルリチン酸ジカリウム。 | シワ改善+美白+鎮静のトリプルアプローチ。エイジング世代向け。 |
Graidun エイルフォートセラム | ナイアシンアミド+トラネキサム酸+グリチルリチン酸2K。 | 高保湿・透明感サポート。低刺激処方で乾燥敏感肌にも。 |
グリチルリチン酸2K配合のおすすめアイテムのポイント整理したよ
肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水
- 美白有効成分トラネキサム酸+グリチルリチン酸2KをW配合。
- プチプラで続けやすく、美白と赤み予防を同時にケアしたい人に最適。
ETVOS 薬用アクネVCクリームジェル
- ビタミンC誘導体とグリチルリチン酸2Kで、ニキビ予防と赤みケアを両立。
- 軽いジェルでベタつかず、混合肌や皮脂が気になる人に◎。
ライスフォース アクポレス アクネクリアジェリー
- 皮脂・角質ケアに強く、グリチルリチン酸2Kで炎症も予防。
- さっぱりしたジェリータイプで、夏やオイリー肌向き。
AESTURA テラクネ365 薬用アクネトナー
- 韓国発の医薬部外品。トラネキサム酸+グリチルリチン酸ジカリウムで赤み・マスク荒れに対応。
- 皮脂過多や繰り返すニキビが気になる脂性肌におすすめ。
トゥヴェール 薬用リンクルホワイトクリーム
- ナイアシンアミド・トラネキサム酸・グリチルリチン酸ジカリウムを同時配合。
- シワ改善+美白+炎症ケアを兼ね備えた、エイジング世代向けの万能クリーム。
Graidun エイルフォートセラム
- ナイアシンアミド+トラネキサム酸+グリチルリチン酸2K。7つのフリー処方で低刺激。
- 透明感・保湿・肌荒れ予防をまとめて叶える大容量美容液。
🔸選び方のコツ
- 赤み・マスク荒れ中心 → 肌ラボ白潤プレミアム/AESTURA トナー
- ニキビ・皮脂バランス重視 → ETVOS アクネVC/ライスフォース アクポレス
- 美白・シワ改善も同時に → トゥヴェール リンクルホワイト/Graidun エイルフォート
グリチルリチン酸2Kは、どのアイテムでも“守りの核”として働く成分。
選び方の分岐は「どんな悩みをもう1つ同時にケアしたいか」。
赤み・ニキビ・美白・シワ──目的に合わせて選ぶことで、スキンケアの安定感はぐっと増すよ。
使い方のコツと注意点
“効かせる”ために、“守る”順番と濃度を知っておこう。
- 基本的には「毎日のスキンケアに組み込んでOK」なやさしい成分
- ただし「重ね順」や「併用成分」によって、効果や安定性に差が出る
- ここでは失敗しないための使い方の基本を整理します
いつ使う?どのタイミングがベスト?
- 洗顔後すぐ/化粧水〜美容液の段階で使用可
- グリチルリチン酸2Kは“鎮静目的”のため、「導入」より「中盤~終盤」で働きやすい
📌使い方の例(夜):
洗顔 → 化粧水 → (美容液:レチノール等)→ グリチル2K配合乳液/クリーム → 保湿仕上げ
📌使い方の例(朝):
洗顔 → 化粧水 → グリチル2K入り乳液 → UVケア
どのくらいの濃度・頻度がいい?
- グリチルリチン酸2Kは0.1%前後の濃度が多く、安全域に設定されている
- 毎日使って問題ないが、肌が過敏になっているときはパッチテスト推奨

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🌿薬用化粧品で「有効成分」と書かれている場合、その成分は厚労省が定めた承認濃度の範囲で配合されています。
たとえばグリチルリチン酸2Kだと、0.05%以上が例として承認されているケースが多いんだ。
注意が必要な併用成分
以下の成分と併用する場合、順番や使用間隔に注意を:
併用成分 | 注意点と使い分け |
---|---|
レチノール | 炎症リスクが高いときはグリチル2K先行でバリア強化 |
ビタミンC誘導体 | 併用OK。ただしCの後に2Kでクールダウンを |
BHA/AHA | ピーリング系と併用する場合、2Kは“翌日夜”推奨 |
CICA/アラントイン | 同時使用OK。鎮静系セットとして相性◎ |

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✅ 組み合わせのコツ:「攻める成分」→「守る成分」の順でレイヤリングすることが基本。
副作用はある?長期使用の懸念は?
- 基本的に副作用は極めて少ない安全性の高い成分
- ただし、ごくまれに甘草アレルギー(含有成分グリチルリチン酸)による赤みが出るケースあり
📌 こんなときは注意:
- 過去に甘草系漢方でかゆみ・むくみを感じた人
- 口角や目元など皮膚の薄い部分にピリつきが出たとき

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🔍それでも使用したい場合は「目元避け」+「低濃度から」で様子を見ることが推奨されます。
肌にやさしい成分でも、“使い方しだいで効き方は大きく変わる”。
グリチルリチン酸2Kは“万能な守り”だけど、使いどころ・重ね方が大切。
とくに「攻めのケア」をしている時期こそ、“クッション役”として活かそう。
他の成分との違いや組み合わせ
“鎮静の定番”は、組み合わせることで進化する。
- グリチルリチン酸2Kは、単体で完結させるより「他の鎮静・保湿成分」との組み合わせで力を発揮します
- ここでは、似た用途の成分との違い・役割分担・併用メリットを整理しておきましょう
CICA・アラントインとの違いと相性
成分名 | 主な作用 | 特徴・備考 |
---|---|---|
グリチルリチン酸2K | 抗炎症(サイトカイン抑制) | 医薬部外品対応/安全性が高く“守り”が得意 |
CICA(ツボクサ由来) | 抗炎症+抗酸化+鎮静 | トレンド性が高く赤みや刺激に人気/植物エキス |
アラントイン | 表皮修復/かゆみ・赤み抑制 | 刺激が少なく、乾燥トラブルや軽度の湿疹にも有効 |
📌 まとめポイント:
- CICA: 外的刺激に反応した「赤み肌」へ
- アラントイン: 軽度な皮膚ダメージ/荒れに
- グリチルリチン酸2K: 万能型の**“先読みバリア”**
美白・エイジング系との“守りレイヤー”としての併用
スキンケアの“攻め成分”と相性のよい「守り役」として、以下のようなペアリングが効果的です:
攻め成分 | 目的 | 守りの併用例 |
---|---|---|
ナイアシンアミド | 美白/皮脂抑制 | 刺激感を抑えつつ効果を引き出すグリチル2K |
レチノール | エイジングケア | バリアサポート+炎症軽減にグリチル2K |
ビタミンC誘導体 | くすみ/透明感 | ピリつきを軽減+炎症抑制 |
💡 使い方のコツ:
- 攻め成分は“導入段階 or 美容液”で先に
- 守り成分は“中盤〜仕上げ”で重ねてバリアをつくる

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🔍 グリチルリチン酸2Kは “攻めの成分を活かす静かな主役” としての役割を持つ。
同じ“甘草由来”成分との比較(グリチルレチン酸との違い)
成分名 | 抗炎症強度 | 安全性 | 主な用途 |
---|---|---|---|
グリチルリチン酸2K | ◯ | ◎ | 化粧品・医薬部外品 |
グリチルレチン酸 | ◎ | ◯ | ニキビ治療薬(外用医薬品)など |
- グリチルレチン酸は2Kよりも作用が強めで、より医療寄りの処方に使われることが多い
- 一方で2Kは日常的なケアで安心して使えるレベルに調整されており、継続的使用に向く
スキンケアにおいて「効かせたい成分」と「支える成分」を分けて考えることが、肌へのやさしさにつながる。
グリチルリチン酸2Kは、守りのレイヤーとして他の成分を支える“静かな軸”。
組み合わせ次第で、肌の安定感は変わる──それがスキンケアの面白さでもあるよ。
まとめ|肌を守る“静かなレイヤー”として
荒れそうなとき、揺らいだとき、何度でも頼れる優しさがここにある。
肌は、ちょっとした変化でゆらぐ。
乾燥、摩擦、気温差、ストレス──目に見えない小さな負荷が、赤みやヒリつきとなって現れる。
グリチルリチン酸2Kは、そうした**「まだ荒れてない、けど不安な肌」**を、静かに守ってくれる成分だ。
🔸ざっくり振り返り
見出し | ポイント要約 |
---|---|
グリチルリチン酸2Kとは? | 甘草由来の非ステロイド抗炎症成分。医薬部外品にも多数配合。 |
どんな悩みに効く? | 赤み、マスク荒れ、ニキビ予防など幅広く対応。敏感肌にも安心。 |
おすすめアイテム | 肌ラボ、トゥヴェールなどの定番シリーズで多数展開。 |
使い方と注意点 | 毎日OKだが、順番や併用成分との関係に注意が必要。 |
他成分との違い・組み合わせ方 | CICAやレチノールとのレイヤリングで相乗効果を発揮。 |
🔗 ゆらぎ肌対策を深めたいなら:
→ セラミドの記事へ|肌バリアを土台から強化する
🔗 攻めのケアもしたいなら:
「肌って、気持ちに似てるんだと思う」
すこし無理しても大丈夫、って顔してるけど、ほんとは敏感だったりする。
だから、気づいたときに守ってあげたい。
グリチルリチン酸2Kは、そんな“見えない火種”に気づいてくれる存在なんだ。
ぼくも、あの頃のぼくの肌に、そうしてあげたかった。
今の“きみ”には、もう届けられるから。
今日からまた、いっしょに歩こう──ゆらぎを越えるその一歩を、やさしく。