「変わりたいのに、変われない」
そんなもどかしさを抱えたとき、
ぼくは“意志”ではなく“仕組み”を疑うようになった。
気づいたのは、精神論よりも
行動科学の知恵が、やさしく背中を押してくれるということ。
しかも、その知恵は──
意外にも「YouTube」で学べる。
この記事では、
ぼくが行動科学を学んで変われたこと、
そして「学びになるおすすめチャンネル」まで、
行動を変えたいすべての人へお届けする。
目次
行動できないのは「意志のせい」じゃない
脳は“楽”を選ぶようにできている
人間の脳は、**常に“省エネモード”**で動こうとする。
たとえば…
- 帰宅後、なぜかダラダラ動画を見てしまう
- やる気が出ない日は、行動そのものが億劫に感じる
──それ、ぜんぶ「脳の仕様」なんだ。
行動科学では、「人は合理的に動くのではなく、楽なほうに流れる」という前提がある。
つまり、**“サボってる”わけじゃなく、“仕組みで動けるようにすればいい”**だけの話。

ブレイブ(Brave)
意志力じゃなく、行動を引き出す仕組みをつくる。
それだけで、世界の見え方が変わるよ。
「意志力」には限界がある(エゴ・デプレション)
「今日こそやろう」
「意識を高く持とう」
──でもそれ、夜まで持続したことある?
行動科学では、「意志力(ウィルパワー)は有限」だとされている。
これは **エゴ・デプレション(自制の枯渇)**と呼ばれる心理現象。
- 決断や我慢を繰り返すと、脳が“疲れる”
- 疲れると、行動力も集中力も激減する
つまり、「やらなきゃ」と思えば思うほど、むしろ脳は止まっていく。
🔑じゃあどうすれば?
答えはシンプル。
意志に頼らない“自動化の仕組み”をつくること。
それが、次に紹介する「YouTubeで学べる行動科学」につながっていく。
YouTubeで学べる「行動科学」3選
BJフォッグのTiny Habits理論
「習慣化は、大きく始めてはいけない」
BJフォッグ博士(スタンフォード大行動デザイン研究者)は、
**「Tiny Habits(超小さい習慣)」**というシンプルな理論を提唱している。
たとえば──
- 歯を磨いたら、腕立て1回
- コーヒーを入れたら、「今日やりたいこと」を1つ言う
これだけ。
ポイントは、**“すでにある習慣にくっつける”**こと。
そして、“できた”自分をちゃんと褒めること。
YouTubeでは、本人の講義や要約動画、アニメ解説も豊富。
英語が苦手でも、日本語字幕付きの良質動画が多数ある。

ブレイブ(Brave)
「モチベーション不要」な仕組みで、自然と変わる習慣。
BJフォッグの理論は、その入口を優しく開いてくれる。
ダニエル・カーネマンの「システム1・2」
ノーベル経済学賞受賞者のカーネマン博士が提唱したのは、
**「人間の思考には2つのモードがある」**という考え方。
- システム1:自動・直感・感情的(即断型)
- システム2:論理・慎重・思考的(熟考型)
この概念を知るだけで、
「なぜつい間違った選択をしてしまうのか」
「なぜ行動できないのか」が、ぐっと明確になる。
YouTubeでは心理学解説系のチャンネルがアニメでわかりやすく教えてくれる。

ブレイブ(Brave)
「無意識のクセ」を理解することで、
自分の行動を“責める”から“分析する”へ変えられる。
ゲーミフィケーション的習慣設計
「ゲームのように行動したくなる仕組みをつくる」
それがゲーミフィケーションの本質。
- ポイント制
- レベルアップ演出
- ご褒美の事前設計
- 連続達成でバッジや称号
実は、筋トレや学習アプリ、日記アプリの多くが
この手法を取り入れている。
YouTubeでは、以下のようなテーマで学べる:
- 「習慣化に効くゲーミフィケーションの使い方」
- 「子どもから大人まで使える行動設計」

ブレイブ(Brave)
「楽しい」が最大のモチベーションになる。
自分を動かす最強のエンジンは、“ごほうび脳”の活用だ。
✅ミニまとめ
YouTubeは“時間を奪う娯楽”にもなるけど、
学びと行動を変える「武器」にもなる。
動画で学んだ小さな工夫が、
あなたの明日の習慣をそっと変えてくれるかもしれない。
ブレイブが試してよかった習慣設計
行動科学を“知る”だけじゃなく、実際に試してみることで見えてくる景色がある。
ここでは、ぼく・ブレイブが「続いた」「変われた」と感じた、シンプルな習慣設計を紹介するよ。
🧪毎日3分だけ筋トレを“するかどうか”でOK
行動科学では、「選択肢がある」と人は動きやすくなる。
そこで試したのが、“やる”と決めないこと。
「筋トレする日を決める」のではなく、
「やるかどうかを、毎日3分考える」
これだけ。
不思議だけど、**「やってもいい」「やらなくてもいい」**という選択があることで、逆に始めやすくなったんだ。
🗓カレンダーに「やった日シール」だけ貼る
成果じゃなくて、「やった」という事実を記録する。
できた日は、カレンダーに小さなシールを1枚貼るだけ。
- できた:星シール
- 少しでもやれた:丸シール
- 忘れた:何も貼らない
この“見える化”だけで、やる気がぐっと上がった。
続けるコツは、**「完璧を目指さないこと」**だった。
これはカレンダーアプリやスケジュールアプリでも代用できるよね。
🎁ご褒美を最初に決めておく
「行動できたら自分にごほうび」──はよくあるけど、
実は、行動前に**“ご褒美を視覚化”**しておくとモチベが跳ね上がる。
- 1週間継続できたら「お気に入りの入浴剤」
- 5日できたら「新しいハンドクリーム」
- 3日連続できたら「好きな動画を1本観る」
行動科学ではこれを「期待の報酬による強化」と呼ぶ。
ご褒美が“楽しみ”になると、行動は“楽しみへの扉”になる。
まとめのひとこと


ブレイブ(Brave)
「“できた”じゃなく、“やってみた”に価値があると思う」
ぼくたちはつい、結果で自分を判断しがちだ。
でも本当は、「やってみよう」と思ったその瞬間に、
もう変化は始まっている。
- 少しでも手をつけた
- 情報を調べてみた
- 予定を立てようとした
──その全部が、「自分を動かす力」なんだ。
だから、結果が出なくても大丈夫。
「やってみた」が、ちゃんと人生を前に進めてくれる。
そして、科学は「あなたにも使える道具」なんだ。