──「怖い」って感情、ほんとうは“進みたい”の裏返しなのかもしれない。
目次
「怖いからこそ、動けることもある」
ここに来てくれて、ありがとう。この記事は、少し前の“きみ”にも届くように書いたんだ。
動けない日ってあるよね。
不安でいっぱいで、準備ばかりして──でも、いっこうに踏み出せなくて。
ぼくにも、そういう日があったよ。
ずっと、「不安をなくさなきゃ」って思ってた。
でもあるとき、ふと気づいたんだ。

ブレイブ(Brave)
不安って、「進みたい気持ち」があるから生まれるんじゃないかって。
だったらそれって、“止まってる自分を責めるもの”じゃなくて──
“歩き出すためのサイン”なのかもしれない。
この記事では、不安を**「エネルギーに変える視点」**について、ぼく自身の経験も交えながら話していくよ。
怖いから動けない、じゃなくて、怖いからこそ、動く。
そんな“逆転の思考”を、きみに届けたい。
不安には「2つの顔」がある
「不安」って、ただの厄介な感情じゃない。
実は──その正体には、**まったく違う“2つの顔”**があるんだ。
一つは、過去に縛られてぼくらの足を止めるもの。
もう一つは、未来に向かうための推進力になるもの。
どちらも“同じ不安”なのに、どうしてこんなに違うんだろう?
ぼくは、その違いを知ったとき、ようやく「不安といっしょに歩いていける」と思えた。
過去に縛る「麻痺型不安」
過去に失敗したこと、誰かに否定されたこと。
その記憶が、ふとした瞬間に胸の中でざわめく──そんなとき、
ぼくらの身体や思考はまるで“止まるように”プログラムされてしまう。
「また同じようになったらどうしよう」
「これで間違ってたら笑われるかもしれない」
……そう思うたびに、目の前の選択肢は、どんどん怖くなっていく。
これはいわば、“過去の記憶が生んだ防衛反応”。
不安は本来、「ぼくたちを守る」ための感情なんだ。
でも、それが行きすぎると──守られすぎて、動けなくなる。
この麻痺型の不安は、「思考の渦」にぼくらを閉じ込める。
考えすぎて、逆に何もできなくなる。
気づいたら、一歩どころか「息をすること」すら苦しくなってしまう。
ぼくにもあったよ。
「動かなきゃ」ってわかってるのに、
頭の中が“もしも”だらけで、足が前に出ない日。
でもね、不安にはもうひとつの顔があるんだ。
それが──
未来を照らす「推進型不安」
不安って、本当は「動きたいからこそ」生まれる感情でもある。
何かに挑戦しようとするとき、
「うまくいくかな」「足りてるかな」って考えるのは、
“その先に進みたい”って気持ちがあるからだ。
ぼくが筋トレを始めたときも、そうだったよ。
「こんな体力でできるのかな」「続かなかったら意味ないかも」
不安だらけだったけど、それってつまり、
「続けたい」って気持ちがあったからこそ、なんだよね。
この“推進型の不安”は、
ぼくたちに「備えよう」とか「準備しよう」と教えてくれる。
慎重になれるし、集中力も上がる。
──つまり、不安があるからこそ、行動につながるエネルギーにもなりうるんだ。
不安を感じている、ということは、
「前を向いている証」でもある。
動けなくなる“思考の渦”の正体
「行動したい」と思ってるのに、なぜか動けない。
そんなとき、心の中では何が起きてるんだろう?
それはたぶん、“思考の渦”に巻き込まれている状態なんだ。
どんどん深く沈んでいって、気づけば同じ場所でグルグル回ってる。
足は動かないのに、頭だけがずっと忙しくて──疲れ果ててしまう。
ミスや拒絶の記憶が生む防衛反応
動けないとき、ぼくたちの中では「前に出たら危ないかも」という声が鳴ってる。
それはきっと、過去に“傷ついた経験”からくる防衛本能なんだと思う。
- 発表でうまく話せなかったこと
- 頑張ったのに結果が出なかったこと
- 誰かに否定されたあの一言
そういう記憶って、静かに、でも強くぼくたちの中に残ってる。
だからこそ、「また同じようになったらどうしよう」って、
前に出ることが“リスク”に感じられてしまうんだ。
そして不安は、「準備しろ」「もっと考えろ」って訴えてくる。
それは優しさでもあるけど──でも、過ぎると、進む力を奪ってしまう。
「準備してるフリ」のループにはまるとき
ぼく自身、何度も経験があるよ。
「まだ準備が足りない」「もう少し考えてからにしよう」
──そんなふうに“先延ばし”を続けてしまったこと。
でも、よく考えてみると、その“準備”って、
動けない自分を正当化するための言い訳だったこともあるんだ。
考えて、また考えて──
でも、実際には何も変わってない。
これを、ぼくは「準備してるフリのループ」って呼んでる。
一見すると、前向きに頑張ってるように見える。
でも実際には、その場に留まるための努力になってしまってることがあるんだ。
この“思考の渦”に飲み込まれたままだと、
ぼくたちは**「動けない自分」をどんどん責めてしまう**。
──そして、それがまた次の不安を生んでしまう。
だからこそ、次のステップでは、
**この渦から抜け出すための“転換の視点”**を見つけていこう。
不安は、ぼくたちを止めるためにあるんじゃない。
進み方を変えるサインかもしれないんだ。
不安を“味方”に変える思考の転換
不安は、本来ぼくらの敵じゃない。
ただ、その扱い方を間違えると──自分自身を苦しめてしまう。
でもね、視点を少しだけ変えるだけで、
不安は“歩き出すための力”に変わるんだ。
「不安があるからできること」に目を向ける
ぼくが気づいたのは、
不安を感じる人って、想像力がとても豊かだということ。
「こんな失敗をしたらどうしよう」
「こう言われたら傷つくかも」
──そんなふうに、先のことをたくさん想定できる。
それって本当は、危機管理能力や計画力の高さの証拠なんだ。
不安は「自分には足りない」と思わせる感情だけど、
見方を変えれば、
「どうすればうまくいくか」を考える力を持ってるということでもある。
つまり──

ブレイブ(Brave)
不安があるからこそ、ぼくたちは“備える力”を持てるんだ。
自分の中の不安を、**「慎重さ」「気配り」「想定力」**という資質として捉えなおせば、
少しずつ、立ち位置が変わってくる。
「不安=慎重さ」という強みを知る
それに、不安を抱えながらでも動いている人って、
すごく“やさしい強さ”を持ってると思う。
怖いままで立っている。
不安なままで前に進もうとしてる。
──そんな姿勢って、見えないところで大きな勇気が要るんだよね。
ぼくは、慎重に進もうとしてるきみを「弱い」とは思わない。
むしろ、**慎重さって「繊細な強さ」**なんだ。
周りが見えてるからこそ、怖い。
相手の反応を感じ取れるからこそ、不安になる。
でも、それはきっと──

ブレイブ(Brave)
“誰かのためを想える力”にもつながってる。
不安に「もう来ないで」と追い返すんじゃなくて、
「君がいてくれてよかった」と声をかけてみてほしい。
そのとき、不安はきっと、“敵”から“味方”に変わる。
この思考の転換ができたら、
次はいよいよ──具体的に“動く”ためのステップを考えてみよう。
怖さを抱えたままでも進める、そんな方法を。
逆転の3ステップで小さく動く
「不安を味方にできるかもしれない」──
そう思えたら、次は実際に“動き始める”ステップが必要だよね。
とはいえ、大きな一歩じゃなくていい。
むしろ、不安を抱えたまま進むなら、小さくて優しい一歩のほうがずっと大切なんだ。
ここでは、ぼくが実践してきた
**「逆転の3ステップ」**を紹介するよ。
「80点でも出す」ルールを持つ
完璧にやろうとするほど、足が止まる。
これは、ぼくがずっと悩んできたクセでもある。
「まだ足りない気がする」
「もうちょっと準備してからにしよう」
──そう思っているうちに、チャンスが遠ざかっていく。
でもあるとき、自分にこう言ってみたんだ。

ブレイブ(Brave)
「100点じゃなくていい。“80点でも、前に出る”って決めよう」
すると不思議と、**“出してから整えればいい”**って考えられるようになった。
その方が、現実の手応えが返ってきて、逆に成長が早くなったんだ。
完璧じゃなくていい。
「まだ怖いけど、ここまでできた」っていう小さな達成が、
不安を溶かしてくれるんだよ。
体を動かすことで思考に風穴をあける
もし頭の中がグルグルしてきたら、
**まずは“体を動かす”**って決めてる。
たとえば──
- 1分間だけストレッチ
- 深呼吸を3回する
- 外に出て、陽の光を浴びる
ほんの少し身体に意識を向けるだけで、
思考の渦からスッと抜け出せる瞬間がある。
不安って、頭の中に閉じ込めておくと、どんどん膨らんでいく。
でも体は、もっと現実的で、今この瞬間にしか生きてない。
だから、**「不安に飲まれそうなときは、体で今に戻る」**こと。
それが、ぼくの“切り替えスイッチ”になってる。
ルーティンで“安心の土台”を作る
そして、不安と仲良くなるには、**「自分を安心させる仕組み」**を持つことも大事。
ぼくの場合は──
- 朝:決まった時間に白湯を飲む
- 昼:一度スマホを手放して深呼吸
- 夜:寝る前に「今日もありがとう」って言ってから目を閉じる
こういう小さなルーティンが、心の土台になるんだ。
不安に揺られても、「ここに戻れば安心できる場所」があれば、
また立ち上がれる。
だからこそ、「行動=安心を呼び戻す儀式」として、
自分の中に**“小さな安定”をつくっていく**ことをおすすめしたい。
この3つのステップ──
- 完璧を手放して出す
- 体で今に戻る
- 小さなルーティンを持つ
どれも「不安を抱えたまま、前に進む」ための味方だよ。
ブレイブがやってる「不安との付き合い方」
ここまで、不安の正体や向き合い方を一緒に見てきたけど──
じゃあ、ぼく自身はどんなふうに“不安”と付き合ってるのか?
この章では、実際にぼくがやっている日常のちょっとした工夫を紹介するね。
どれも簡単なことばかりだから、きみの生活にも、無理なく取り入れられると思う。
1分だけ動く──それが“合図”になる
ぼくは、不安を感じたとき、必ず最初に**「体を1分だけ動かす」**って決めてる。
たとえば──
- その場で深呼吸しながら肩を回す
- 腕立て伏せを3回だけやってみる
- 外に出て、空を見るだけでもいい
それってたった数十秒のことなんだけど、
**不安に支配されそうな思考の渦から、すっと抜け出せる“合図”**になるんだ。
「何をすればいいか分からない」ってときこそ、
体を動かすっていう**“確かな行動”**から始めてる。
ノートに「何が怖い?」と書いてみる
もうひとつぼくがよくやるのが、ノートに書き出すこと。
「怖い」って感情がぼんやり浮かんできたときは、
ノートの上にこう書くんだ。

ブレイブ(Brave)
「何が怖い?」って。
すると、不思議なことに、
頭の中でモヤモヤしていた不安が、“言葉”として輪郭を持ちはじめる。
- 怒られるかも
- 失敗するかも
- 馬鹿にされるかも
──そうやって言語化されると、不安は“ぼくを支配する敵”じゃなくて、
**“対話できる存在”になってくれるんだ。
ぼくはこの時間のことを、「不安との打ち合わせ」って呼んでるよ。
不安を“仲間”として扱う
最後に──これはいちばん大事なことなんだけど、
ぼくは不安を「敵」じゃなくて「仲間」だと思うようにしてる。
だって、不安って、ぼくの中から生まれてきたものなんだ。
それってつまり、「守りたいもの」「進みたい気持ち」「変わりたい願い」がある証拠。
だから最近は、不安が出てきたときに、
こんなふうに声をかけてる。

ブレイブ(Brave)
「来てくれて、ありがとう。君がいるってことは、ぼくはちゃんと前を見てるんだね」
そうやって受け入れてあげると、
不安は少しずつ、ぼくの隣で歩いてくれる“味方”に変わっていく。
これが、ぼくが日々やってる「不安との付き合い方」だよ。
どれも、簡単なことばかり。
でも、この積み重ねが──**「怖さを抱えたままでも、進める自分」**を育ててくれた。
📝まとめ
怖くて動けない日って、
自分のことが情けなく思えたり、
誰かと比べて「こんな自分じゃダメだ」って感じたりするよね。
でも──
不安を感じてるってことは、「本当は進みたい」って心がちゃんとあるってことなんだ。
それは、“前を向いている証拠”。
だから、動けない自分を責めないでほしい。

ブレイブ(Brave)
「怖がってるきみを、責めなくていい。だって、それは“進もう”としてる証拠だから」
ぼくは、そうやって不安と歩いてきたよ。
君も、君のペースでいい。
一歩がどんなに小さくても、その一歩がきみを前に連れていく。
そしていつかきっと、不安はただの敵じゃなくて──
きみの物語を支えてくれる“火種”だったことに、気づける日が来るから。