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「洗顔=正義」は本当?肌が荒れる意外な理由

ブレイブ(Brave)
清潔にしてるのに、なんで肌が荒れるんだろう──そう思ったこと、ない?
毎日がんばってスキンケアしているのに、赤みやヒリつきが出たり、ニキビが増えたり。
「ちゃんと洗ってるのに、どうして?」と、もどかしくなること、あるよね。
でももしかしたら──“洗顔しすぎ”が、肌を傷つけてるのかもしれない。
今回は、「洗えば洗うほどキレイになる」という思い込みを、肌科学の視点からやさしく見直す回。
根拠のあるスキンケアを知りたい人、本気で肌を育てたい人にこそ届けたい話なんだ。
「洗顔しすぎ=美肌」ではない理由
肌を守るために、清潔にするのはたしかに大事。
でも──「落としすぎ」は、逆効果になるって知ってた?
肌の表面には、皮脂膜と呼ばれる天然のバリアがある。
このバリアは、外からの刺激(花粉・雑菌・ホコリ)をブロックし、内側の水分をキープしてくれる働きを持っている。
ところが、強すぎる洗顔料や回数の多い洗顔は、このバリアを削ってしまう。
✅ 乾燥して、粉が吹く
✅ 赤みやヒリつきが出る
✅ ニキビや吹き出物が悪化する
──それ、洗顔のしすぎが原因の可能性が高い。
「しっかり洗ってるのに荒れる」という人は、肌を守る力まで洗い流してしまっているのかもしれない。
【科学根拠】皮膚の“バリア機能”が崩れると何が起こる?
医学的に注目されているのが、TEWL(経表皮水分蒸散量)という指標。
これは、肌から蒸発していく水分の量を示すもので、バリア機能が落ちると数値が上がる。
つまり──
肌の守りが壊れる → 内側の水分が逃げる → 外部刺激にも弱くなる
この状態になると、敏感肌・乾燥肌・アレルギー反応が一気に加速してしまう。
2021年に発表された皮膚科学ジャーナルのレビューでも、「洗顔剤の使用頻度が高いほど、角層の水分保持力が低下する」との報告がある。
とくに界面活性剤が強い洗顔料や、1日3回以上の洗顔習慣は、肌にとってリスクが高いとされている。

ブレイブ(Brave)
肌って、ちゃんと“守る力”があるんだ。洗いすぎは、その力を削ってしまう行為なんだよ
肌の「天然の守り」を失う危険性
肌にとって、皮脂は「悪者」ではない。
むしろ、乾燥や細菌から肌を守る、天然の潤滑油のような存在だ。
ところが──洗顔のしすぎは、その皮脂を根こそぎ奪ってしまう。
さらに、肌の常在菌バランスも乱れる。
常在菌とは、肌に常にいる“善玉菌”のような存在で、バリア機能の一部として働いている。
洗浄力の強い洗顔料やアルコール系のふき取りなどでこれらを流してしまうと、
✘ 肌が乾きやすくなる
✘ 炎症を起こしやすくなる
✘ “肌がゆらぎやすい”状態に
という、慢性的な肌荒れのループに入ってしまう。
正しい洗顔回数とタイミングは?
「じゃあ、1日何回ならOKなの?」──そう思ったよね。
基本的に、洗顔は朝と夜の2回がベスト。
でも、実は“朝洗顔”をどうするかが分かれ道になる。
夜は、皮脂・ホコリ・メイク・酸化物をしっかり落とす必要があるから、
洗浄力がある洗顔料+ぬるま湯(32〜34℃)でしっかり洗うのが正解。
一方、朝は寝ている間に分泌された皮脂と汗を優しくオフするだけで十分。
乾燥肌や敏感肌の人は、ぬるま湯洗顔だけでもOKなんだ。
✅ 洗顔回数を増やすより、「朝は優しく」が美肌の秘訣
✅ 皮脂をすべて落とさず、“残すケア”を意識してみよう
おすすめの“やさしい洗顔”はこれ
洗顔は、「攻め」じゃなく「守り」のケア。
だからこそ、“肌にやさしい”という視点で選んでほしい。
【ポイントになるのは、こんな洗顔料】
- 弱酸性 or アミノ酸系の洗浄成分
- 泡立ちが良くて、摩擦レスで使えるもの
- アルコールや強い香料を含まないタイプ
- キュレル 泡洗顔料(乾燥性敏感肌向け)
- d プログラム エッセンスインクレンジングフォーム(ニキビ・ゆらぎ肌対応)
- ファンケル 洗顔パウダー(酵素洗顔初心者向け)

ブレイブ(Brave)
ぼくが伝えたいのは、“やさしく落とす”ってこと。洗顔も、スキンケアのうちなんだ
まとめ:肌に必要なのは、“落としすぎない”ケア
最後に、今日のポイントをもう一度。
ポイント | 内容 |
---|---|
洗いすぎのリスク | 乾燥・バリア破壊・炎症の引き金になる |
洗顔は何回? | 朝と夜の2回。朝はぬるま湯だけもOK |
洗顔料の選び方 | 弱酸性・アミノ酸系・摩擦レス・無香料 |
大事な視点 | 「肌を守るものまで落とさない」意識 |
スキンケアって、「与える」だけじゃなくて、
“守る”ことで変わる世界もあるんだよ。

ブレイブ(Brave)
やさしく落とす。それが、肌と仲良くなる第一歩なんだ