“誰にも相談できなかった”髪の悩み、SNSが支えてくれた

A cat-eared boy raises his hand toward the sky, casting glowing message-like particles into the early dawn air, while a woman looks quietly at her phone nearby. The scene is wrapped in a soft blue haze, symbolizing support and unseen connection.
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ブレイブ

ブレイブ

・のら勇者🐱


・小さな勇気で日々を照らす、“心優しき案内灯”

・冒険をし続けるため、回復・健康・美容に目覚めた

・Webメディア運営13年目

・元書店員4年、元古書店店主10年、読書・選書が好き

・AIでサクラや怪しいレビューを先にチェック。安心して選べるよう、目に見えない配慮も忘れません。

・I am a Japanese creator.

「こんなことで悩んでるなんて…」と、言えなかった日々

「最近、抜け毛が増えてきた気がする」
「でも、命に関わることじゃないし、病気でもないし…」
「これくらいで、誰かに相談するなんて、おかしいって思われるかもしれない」

──そんなふうに、自分の気持ちにブレーキをかけてしまったこと、ないかな?

本当は不安なのに、
「もっと大変な思いをしてる人がいる」と自分に言い聞かせて、
気づけば、“髪の悩み”が心にひっそりと巣をつくっていた。

ブレイブが出会ったある人も、ずっとその悩みを誰にも言えずに抱えていた。
その人が語ってくれたのは、こんな言葉だった。

「お風呂上がりに髪を乾かすとき、排水溝にたまる毛を見て…ああ、また…って。自分で自分がどんどん嫌になっていった」

声に出せなかったのは、
「たかが髪の毛くらいで」って、誰かに笑われそうな気がしたから。
でも、髪の毛って、自分らしさや自信と深くつながっているものだよね。

そんな想いに気づかず、自分の気持ちを小さく見積もってしまうこと──
それこそが、じわじわと心を苦しくしていた。

「わたしもそう」って声が、救いになる瞬間

その人が、ある夜ふと開いたSNS。
何気なく目に入った投稿が、こう書かれていた。

「今日も髪がごっそり抜けたけど、ちゃんと生きてるよ。頑張ったよ、私」

たったそれだけの言葉。
でも、その投稿を見た瞬間、涙が止まらなくなったって。

「私もそうだった。『あ、同じ人がいた』って思えただけで、救われた気がした」

──“同じように悩んでる人がいる”

その気づきは、思った以上に心を軽くする。

SNSには、顔も名前も知らない誰かの言葉が、
思いがけず“わかるよ”と寄り添ってくれることがあるんだ。

見えない誰かと、痛みを分かち合える安心

SNSって、なにかを「言わなきゃいけない場所」じゃない。

リプライを送らなくてもいい。
「いいね」や「シェア」なんて押さなくてもいい。

ただ、「読んだだけ」で心が少し軽くなることだってある。

ThreadsやXをスクロールしているとき、
ふと流れてきた投稿に、
「あ、これ…自分のことみたいだな」って感じること。

それが、心のどこかで止まっていた何かを、そっと動かしてくれる。

ある女性はこんなことを言っていた。

「抜け毛が増えて落ち込んでた時、#髪の悩み ってタグで検索してみたの。そしたら、“わたしも今つらい”って言ってる人がたくさんいて──読んでるだけで、自分のことを許せた気がしたんだ」

“つながり”って、声をかけ合うことだけじゃない。
静かに見守り合うことも、その一つなんだ。

書いてみた──誰かに届くかは分からないままに

そんなある日、勇気を出して、その人は投稿してみたんだって。

「最近、抜け毛がひどくて怖い。お風呂がつらい。でも、今日もなんとか過ごせた。明日も、ちゃんと朝が来ますように」

たったそれだけ。
でも、投稿ボタンを押す手は震えてた。

「大丈夫かな」「変に思われないかな」「誰か傷つけたらどうしよう」

でもね、その投稿には、すぐにいくつもの反応が返ってきた。

「わたしも同じです」「あなたの言葉に泣きました」「生きててくれてありがとう」

それを見て、その人は思ったんだ。

「ああ、つながってもいいんだ。わたしにも、受け取ってもらえる場所があるんだ」

あなたの声が、また誰かの“光”になる

まだ投稿はできない。
まだ言葉にならない。

そんな日もあるよね。

でも、あなたが誰かの投稿に励まされたように、
いつか、あなたのその気持ちが、また別の誰かの心を照らすかもしれない。

「届けるため」じゃなくていい。

「自分の心を静かに並べてみるため」に、
言葉を綴ってみても、いいんだよ。

そしてその言葉が、
「わたしもそうだった」と誰かにそっと寄り添うことも、きっとある。

🔚 結び:つながりを灯す炎

「わたしの悩みなんて、大したことない」
そう思って、気持ちを押し込めてきたあなたへ。

SNSの向こう側には、
「わかるよ」ってうなずいてくれる誰かが、きっといる。

もし今日、心のどこかが少しでも動いたのなら、
そのことを、大切にしてあげて。

ブレイブも、ずっとここで待ってるよ。
あなたの気持ちが、誰かの灯りになるその日まで──。

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