「なんだか最近、髪のハリがなくなってきたかも…」「抜け毛が増えた?」「肌も乾燥気味で、なんとなく体調も不安定な気がする」。そんな“ぼんやりとした不調”を感じたことはありませんか?
もしかしたらその変化、ただの年齢やストレスのせいではなく、“甲状腺”の異変が関係しているかもしれません。
今回は、髪のトラブルと甲状腺ホルモンの意外な関係性について、見逃しやすいサインやセルフチェック、受診のタイミングなどをわかりやすく解説していきます。
目次
甲状腺ってなに?女性に多い“見えないホルモンの異変”
甲状腺は、首の前側・喉ぼとけのすぐ下にある小さな器官で、全身の代謝やエネルギー調整を担う「甲状腺ホルモン」を分泌しています。
このホルモンが過剰・または不足すると、身体のさまざまな機能に影響を与えます。
特に女性は、ホルモンバランスの変化が起こりやすいため、甲状腺疾患を発症するリスクが男性よりも高いといわれています。にもかかわらず、「ホルモンの問題かも」と気づかずに放置してしまう人も少なくありません。
髪に現れるサイン|抜け毛・細毛・乾燥だけじゃない
甲状腺の異常は、皮膚や髪にとても顕著に現れます。たとえば…
- 抜け毛が増えた
- 髪がやけに細くなった/ハリがなくなった
- 頭皮や髪が乾燥しやすくなった
- パサつきがなかなか改善しない
さらに、髪だけでなく次のような兆候も重なっている場合は、甲状腺に注目すべきです:
- 疲れやすく、寝ても回復しない
- 動悸が増えた、または脈が遅くなった
- 手足の冷えやむくみ
- 体重の急な増減
- イライラ・不安感・集中力の低下
これらは一見バラバラなようでいて、実はホルモンによる統合的な影響のサインかもしれません。
バセドウ病と橋本病|タイプ別の違いとチェックポイント
甲状腺の疾患は、大きく分けて「バセドウ病(甲状腺機能亢進症)」と「橋本病(甲状腺機能低下症)」に分かれます。
■ バセドウ病(亢進型)
- 代謝が過剰に亢進
- 痩せやすい・汗をかきやすい・動悸・イライラ感
- 髪は細くなりやすく、抜け毛が急増
■ 橋本病(低下型)
- 代謝が落ち、エネルギーが低下
- むくみ・寒がり・肌の乾燥・うつ症状
- 髪が乾燥しやすく、ハリや艶がなくなる
どちらのタイプも“ホルモンのゆらぎ”によって全身のバランスが崩れるため、「気のせい」と片付けず、体の声に耳を傾けることが大切です。
受診すべきは内科?婦人科?検査のすすめ
「髪の不調が、まさか内臓から来ているなんて…」と感じる方もいるかもしれませんが、実際にはよくあるケースです。
甲状腺のチェックは、以下のような病院・科で可能です:
- 内分泌内科(専門的)
- 一般内科(血液検査の提案が可能)
- 婦人科(ホルモン連携の観点から)
検査は採血によるホルモン測定が中心で、比較的すぐに結果が分かります。
また、「美容室で抜け毛が多いと言われた」「市販のヘアケアで改善しない」といった声から異変に気づく人も多く、早めの受診が安心へとつながります。
まとめ|“気づき”が、あなたの体を守る第一歩になる
髪は、私たちの体調を知らせてくれる“やさしいアラーム”のような存在。
「最近、髪も体調もなんだかおかしいな…」と感じたとき、それは身体からの大切なメッセージかもしれません。
甲状腺の異変は放っておくと長期的な影響を及ぼす可能性もありますが、気づいて対処することで回復への道が開けます。
美しさと健康はつながっています。髪のサインを、どうか見逃さないでくださいね。
🎙ブレイブの調律メッセージ:

ブレイブ(Brave)
“髪が教えてくれること”って、思ったより深い。ぼくらの身体は、ちゃんと“伝えてくれてる”んだよ。だから、気づいてあげよう——あなたの中の、小さな異変に。