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「目標を立てるたびに、つらくなる」
ここに来てくれて、ありがとう。
この記事は、「立てた目標が、むしろ自分を苦しめる」と感じていた、少し前のきみに向けて書いたんだ。
「今年こそはちゃんとやる」「今度こそ続ける」──そう思って計画を立てたのに、
少しうまくいかなくなっただけで、なぜか全部がダメになった気がして、
手帳もアプリも、見るのがつらくなる。
「やりたい」はずなのに。
それなのに、目標を立てるたびに、自分を嫌いになってしまう。
…でもね。
それって、意志の弱さのせいじゃない。
もしかすると──
その目標が、「本当のきみ」から少し離れていただけなのかもしれない。
なぜ「目標=苦しい」になってしまうのか?
それは「願い」ではなく「義務」になってしまったから
目標って、本来は「こうなれたらいいな」っていう希望のはずだった。
だけど──いつの間にか、それはできなければ自分はダメという証拠探しになっていた。
「できる自分になりたい」という願いが、
「できなかったら意味がない」という条件付きになった瞬間──
目標は、自分にかける呪いに変わってしまう。
「目標」は他人視点で立ててるから
たとえば、こんな経験はないかな?
- SNSで「朝活30日継続!」という投稿を見て焦る
- 書店で見かけた自己啓発本のToDoをそのまま真似る
- 周囲の優秀な人を見て、「ぼくも何かしなきゃ」と思う
これって、全部他人視点の目標なんだ。
つまり──
「こうありたい自分」ではなく、「こう見られたい自分」が先に立っている。

ブレイブ(Brave)
他人の理想を借りてきて、自分の心に貼り付けても、
それはきみの願いとはちょっと違うかもしれない。
目標がノルマになった瞬間、心が萎縮する
予定を立てる。期限を決める。進捗を記録する。
最初は前向きだったその行動が、ある瞬間から息苦しくなる。
- 「できなかった日」が増えるほど、自己嫌悪が積み上がる
- 「頑張らなきゃ」が義務になると、心が動かなくなる
- 結果、「もう見たくない」「なかったことにしたい」と思うようになる
これは、成長の道具だったはずの目標が、 裁判官に変わった状態だ。

ブレイブ(Brave)
目標が「叶うか叶わないか」だけの価値基準になると、
きみ自身の存在までも、評価されてしまうように感じるよね。
🔎因果はこうなりそうだ
- 因:他人視点で立てた目標は、自分の本音から遠ざかってしまう
- 果:結果として「やらなきゃ」に変わり、心が追い詰められる

ブレイブ(Brave)
「目標が苦しい」のは、きみのせいじゃない。
その仕組みと視点が、きみを苦しめていたんだ。
しんどくならない目標の立て方
「目標を立てたい気持ち」は、ほんとうに素敵なんだ
「変わりたい」って思うこと。
「もう一度チャレンジしたい」って願うこと。
その気持ちは、本当に尊いよ。
うまくいかなくても、続かなくても、
そう思えたこと自体が、すでに前を向いている証拠なんだ。
💡苦しくならないためには、まず「逆算しない」こと
ぼくたち、つい理想の自分から逆算しがちなんだ。
- 「3ヶ月後に◯kgになりたい」
- 「毎日ブログを更新する人になりたい」
- 「1年で100冊読む」
でもその逆算式って、今の自分をすっとばしちゃうんだよね。
だから、まずはこう聞いてみてほしい。
「今日の自分に、どんなことができそう?」
目標は、未来の理想じゃなくて、今日の一歩から考えていい。
自分サイズの設計にすると、自己否定が減る
- 小さくても「できた」が積み上がると、
- 自分を少しずつ信じられるようになる。
それが、肯定ループのスタートラインなんだ。
逆に、「できなかった自分」を責めない仕組みを入れておくと、
続かなくても、やめても、失敗じゃないって思えるようになっていく。
たとえば:
- 「週3回できたら上出来、0回でもOK」
- 「1日5分、できたら嬉しい」
- 「やれたらシールを貼る。貼れなくても何も起きない」
ぼくはこういうふうに、できたを数える仕組みを、先に用意するようにしてるよ。
🌱完璧じゃなくていい目標を、いっしょに育てよう
大切なのは、「ずっと続けられるか」より、
「やめても戻ってこれるか」なんだと思う。
だからね。
目標って、たった一度の挑戦じゃなくて、
「何度でもやり直せる約束」でもいいんだ。

ブレイブ(Brave)
「しんどくならない目標」は、自分と仲直りできる目標だよ。
ブレイブ式願いとしての目標設定術
「目標」って、ほんとうに命令文みたいだった
- 「毎日走る」
- 「30日間続ける」
- 「1ヶ月で◯kg痩せる」
この言葉たち、まるで誰かからの指令みたいだと思わない?
実際ぼくも、かつては「◯日間チャレンジ!」とか、「達成しないと失敗!」みたいな
戦闘モードの目標をよく立ててた。
でもそれって、続かなかった。
むしろ、続かなかった自分が嫌いになるだけだった。
あるとき気づいた。「祈り」の形なら、逃げたくならなかった
たとえば──
「朝6時に起きる」って書くと、ちょっとだけ重たい。
でも、
「朝、光と一緒に目覚められたらいいな」
って書くと、なぜか心がふっと軽くなった。
- 「運動する」→「体が軽く感じる日が増えたらうれしい」
- 「SNSを減らす」→「心が静かになる時間を大事にしたい」
- 「毎日書く」→「気持ちを記録できる日が少しずつ増えるといいな」
こういうふうに、「〜したい」「〜なったらいいな」という祈りの言葉に変えると、
目標が、ぼくに寄り添ってくれるような気がしたんだ。
🔁因果がこう変化する
- 因:命令形の目標は、「できない自分」を責める原因になる
- 果:願いの形に変えることで、「寄り添いながら進める」言葉になる

ブレイブ(Brave)
目標って、必ずしも高くて鋭い必要はない。
ときにはあたたかくて丸い形でも、ちゃんと未来へ連れていってくれる。
🔑ブレイブの実例|最近の目標、というか願い
- 「毎日じゃなくていいから、気持ちを1行でも書けたら嬉しい」
- 「朝ごはんを丁寧に食べられたら、今日を大切にできそう」
- 「誰かの優しさに気づける1日を送れたらいいな」
こういうふうに、行動より心の状態にフォーカスしていくと、
目標が「がんばるぞ!」じゃなくて、
「今日の自分を、ちょっとだけ見守るもの」になるんだ。

ブレイブ(Brave)
ぼくにとっての目標は、「自分と仲良くなるための祈り」なんだ。
やさしい未来は、今日の小さな許しから始まる
「まだできない自分」を、もう責めなくていい
目標を立てるたびに、苦しくなる。
それは、意志の弱さのせいじゃない。
きみの心が、ちゃんと「本当の自分」と向き合おうとしてた証拠なんだ。
がんばろうとした日も、できなかった日も、
すべて前に進もうとした自分の一部。
「今はこれでいい」と思えることが、未来の準備になる
毎日できなくていい。
うまく続かなくてもいい。
またやりたくなったときに、やり直せるなら──
それはもう、やさしい未来の始まりだと思う。
自分に少しだけ、許しを出してあげる日があっていい。
一緒に、「自分にとって心地いい目標」を育てていこう
目標は、高くそびえる塔じゃなくていい。
ぼくたちの日常に寄り添う、小さな灯りのようなものでもいい。
だから、今日こうして読んでくれたきみの中にも、
もう小さな火種が生まれてる。

ブレイブ(Brave)
「まだできなくても、いいんだ。ゆっくり行こう」




