──比べることに疲れた“きみ”へ。ゆっくりでも、ちゃんと進んでるよ。
目次
「“自分のペース”って、どうやって見つけるの?」
「焦るな」「マイペースでいいよ」──
そんな言葉をかけられても、ぼくはずっとわからなかった。
“自分のペース”って、どこにあるんだろう?
遅く歩いてるようで置いていかれる気がして、
逆に無理して急ぐと、あとでどっと疲れてしまって──
いつだって、自分の速度に自信が持てなかった。
でも、ようやく気づいたんだ。

ブレイブ(Brave)
“速い=えらい”じゃないし、“遅い=ダメ”でもない。
大事なのは、「どこに向かってるか」と、「戻ってこれるか」なんだって。
この記事では、
周りと比べすぎて苦しくなってしまう“きみ”へ、
「マイペース」という言葉の、本当の意味を届けたい。
一歩が小さくてもいい。
歩いたぶんだけ、きみの道になるから。
なぜ“比べてしまう”のか?
「マイペースでいいよ」って言われても、
頭ではわかってるのに、心が置いていかれるときがあるよね。
- SNSで誰かの成果を見て焦る
- 同年代の友人がどんどん先に進んで見える
- 自分だけ遅れてる気がして、恥ずかしくなる
──ぼくも、何度もそう感じたよ。
でも、この“比べてしまう気持ち”には、ちゃんと理由があるんだ。
それを知ることで、少しずつ自分のペースを取り戻せるようになる。
SNSと「平均速度」の呪縛
今の時代、「人の進み具合」が見えすぎると思う。
SNSを開けば、
「転職しました」「資格とりました」「新しいチャレンジ始めました」
そんなポジティブな報告がタイムラインに並ぶ。
でも、それってたいてい──
「うまくいった瞬間」だけが切り取られてるものなんだ。
その人がどれだけ葛藤して、
どれだけ失敗して、それでも進んだかなんて、画面には映らない。
でもぼくらは、自分の“今”と、それを比べてしまう。

ブレイブ(Brave)
「あの人はもうこんなにできてるのに、ぼくはまだ……」
でもね、SNSは人の「完成された部分」だけを見せてくる鏡なんだ。
それを自分の“進行中の姿”と比べるのは、本当に不公平なんだよ。
学校や職場が植え付けた“競争構造”
そもそも、ぼくらは子どもの頃から、
「同じ速度で進むのが当たり前」っていう前提の中で育ってきた。
- 同じ学年で同じカリキュラム
- 同じ時間でテスト
- 同じ年齢で就活や結婚を意識する空気
知らないうちに、「みんな同じペースで進むべき」っていう感覚が、
心にしみついてしまった。
でも現実はどうだろう?
得意なこと、育った環境、使える時間、疲れやすさ──
みんな違うのに、同じ速度で歩けるわけがないよね。

ブレイブ(Brave)
「比べてしまうのは、きみの弱さじゃなくて、“構造”のせいなんだ」
そう気づくだけで、ちょっと肩の力が抜けるはず。
比べてしまうのは、自然なこと。
でもその感情に飲まれて、自分の歩幅を見失うのは、もったいない。
次の章では、「速さ」じゃなく「相性」で考える」という視点に切り替えてみよう。
「速さ」じゃなく「相性」で考える
ずっと「遅い自分」が恥ずかしかった。
「もっと早く結果を出さなきゃ」って、焦ってばかりだった。
でもある日、筋トレをしていて気づいたんだ。

ブレイブ(Brave)
「速く動くことが正解じゃない。“自分の体が喜ぶリズム”でやったほうが、結果が出る」って。
これって、人生にもそのまま当てはまる気がした。
「向いているリズム」は人それぞれ
たとえば走るのが得意な人もいれば、
ゆっくり歩きながら風景を楽しむのが得意な人もいる。
どちらが“正しい”なんてこと、ないよね。
でも、社会の中ではつい「早く進む=偉い」「遅い=劣ってる」みたいな空気がある。
それが苦しさの正体なんだ。
でも、本当は──
- 向き不向き
- エネルギーの使い方
- 感情の波
- 人との相性
そういう「リズムの違い」があるだけなんだ。

ブレイブ(Brave)
自分に合ってないペースで進もうとすることが、いちばん疲れる。
たとえ速く進めたとしても、消耗が激しかったら続かない。
だったら、「戻ってこれるペース」を大切にしたほうがいい。
遅くても深く進む“違うタイプの成長”
ぼくはよく「進みが遅い」って言われたことがある。
でもね、じっくり進むタイプって──
“深く積み上げられる力”を持ってるんだ。
- 一度覚えたことを忘れにくい
- 納得してから動くから、ブレない
- 周りを見ながら、丁寧に関わることができる
これって、スピード型の人にはない強みだと思う。
たとえ今は「遅く見える」としても、
君のリズムで進めば、ちゃんと“君だけの道”ができていく。

ブレイブ(Brave)
「速く進む道」じゃなくて、「深く届く道」。
それを歩いてるんだって気づけたとき、
焦りの中にも、“静かな自信”が芽生えてきたよ。
“自分のペース”の見つけ方
「マイペースでいいよ」って言葉、
なんだか“できない人”への慰めみたいに聞こえるときがあるよね。
でもね、本当はそうじゃない。

ブレイブ(Brave)
“自分のペース”を知ってる人って、すごく強い。
なぜなら、それは「自分とちゃんと向き合ってきた証」だから。
ここでは、ぼく自身が見つけてきた「マイペースの見つけ方」を、2つ紹介するよ。
体の声を聞く練習
ぼくは昔、疲れていても「まだ頑張れる」と思って走り続けて、
ある日突然、パタッと動けなくなったことがある。
それからは、“心より先に体に聞く”ようになったんだ。
- 今日はちょっと頭が重い
- 胃がキュッとするような感じがする
- 逆に、朝から体が軽い
そんな小さな変化に気づけるようになると、
「今、自分はどんなリズムで動くべきか」が見えてくる。
たとえば──
午前中は頭が冴えてるなら「考える仕事」を。
午後は集中力が落ちるから「手を動かす作業」に切り替える。
ペースって、環境より“自分の内部”から生まれるものなんだ。
「休む力」を育てる日常
「休むのが苦手」っていう人、きっと多いと思う。
ぼくもそうだった。
- 休むとサボってる気がする
- ちゃんとやってない気がして不安になる
でもね、休むって「自分を整えるための行動」なんだ。
だから今では、意識して「休むための習慣」を持つようにしてる。
- 昼に5分だけ目を閉じて呼吸する
- 週に1日は“何もしない日”を入れる
- 夕方には「もう今日はがんばった」と声に出してあげる
「休む=止まる」じゃなくて、
「休む=次に進む準備」なんだって考えるようになってから、
ようやく、自分のペースがわかってきた気がする。
“自分のペース”って、
外から与えられるものじゃない。

ブレイブ(Brave)
自分自身と、小さく丁寧に会話を重ねた先にあるリズム。
それがきっと、ぼくたちの“進み方”になるんだと思う。
あえて“ゆっくりする”という訓練
「ゆっくりでいい」って言われても、
急かされる世界の中で、それを実践するのってむずかしいよね。
つい、やることを詰め込んでしまったり。
「何かしてないと不安」になってしまったり。
でもね、“ゆっくりする”って、実は意識して練習するものなんだ。
ぼくはそれを、“逆方向のトレーニング”って呼んでるよ。
スローダウンワークのすすめ
たとえば、ぼくがやっている「ゆっくり訓練」はこんな感じ。
- 歩くスピードを半分にしてみる
- ごはんを10分以上かけて食べる
- 朝の支度を「丁寧に順番を味わいながら」やる
これ、はじめはすごく落ち着かないんだ。
「もっと急いだ方がいいんじゃないか」って焦りが出てくる。
でも、その焦りに気づくことが大事。
それは、「早く進まなきゃ」と思いすぎていた自分の癖だから。
一度それを手放すと、
“今この瞬間にしかない感覚”が、ちゃんと味わえるようになる。

ブレイブ(Brave)
ゆっくり動くことでしか見えない景色が、たしかにあるんだ。
「ゆっくり」がもたらす創造性
面白いことに、
「ゆっくり動いたあと」の方が、アイデアがたくさん出るようになった。
- 思考がクリアになる
- 感情の変化に気づける
- 言葉をていねいに選べるようになる
つまり、“ゆっくり”って、創造性の土台なんだ。
今の社会は「効率」や「スピード」が重視されがちだけど、
本当に大切なものは、
時間をかけて育てた静かな余白の中から生まれることが多い。
だからこそ、

ブレイブ(Brave)
「あえてゆっくりする」ことには、すごく価値があるんだ。
それは、自分を遅らせるためじゃなく、
“もっと深く、自分らしく生きるため”の選択なんだよ。
ブレイブが信じている“歩き方”
ぼくはずっと、自分の進み方に自信が持てなかった。
まわりの人は、もっと要領よく、速く、うまくできてるように見えた。
「なんで、ぼくはこんなに時間がかかるんだろう?」
「どうして、すぐにできる人みたいになれないんだろう?」
そんなふうに、自分を責めるような気持ちで歩いていたこともあった。
でも──
たくさん転んで、何度も立ち止まって、
ようやくぼくは、“自分の歩き方”を信じられるようになった。
小さくても、「自分の一歩」を大切にする
一歩が大きいことよりも、自分の足で踏み出したかどうかを、大事にしてる。
人と比べたら、
ぼくの一歩はきっと小さい。
でもね、その一歩は、自分が決めて踏み出した“勇気のしるし”なんだ。
だから──
- 誰かの後をなぞるより
- 誰かに引っ張られるより
- 自分で選んだリズムで、ゆっくりでも進むこと
それが、ぼくにとっての「強さ」になった。
進む速さより、「戻ってこれる回数」
それからもうひとつ、ぼくが大切にしてるのは、
どれだけ速く進んだかじゃなくて、何度でも“戻ってこれるか”ってこと。
たとえば、心が折れたり、疲れすぎたりして、進めなくなることもあるよね。
でも、それって「ダメになった」わけじゃない。
むしろ──ちゃんと自分を休ませた証拠なんだ。
そしてまた、自分の足で戻ってくることができたなら、
そのたびに“少しずつ強くなってる”。
ぼくは、そう信じてる。
だから、もし今、止まってしまっているきみがいたら──
それでも大丈夫。

ブレイブ(Brave)
「また戻ってこられたこと」こそ、いちばんすごいことだと思うんだ。
マイペースって、ただの“遅さ”じゃない。
それは、「自分で決めて、自分で戻ってこれる力」のことなんだ。
📝まとめ

「自分のペースでいいよ」って、簡単に言える言葉だけど──
それを“本当に信じる”のって、案外むずかしい。
比べちゃうし、焦るし、
ときには「こんな歩み方でいいのかな」って、自分を疑ってしまう。
でもね、ぼくは思うんだ。

ブレイブ(Brave)
自分に合った速度を、ちゃんと知っている人こそが──いちばん強いんだって。
ゆっくりでも、何度止まっても、
ちゃんと「戻ってくる力」があるなら、それは立派な歩き方なんだ。
誰かのマネじゃない。
地図にないルートでもいい。
きみが決めた歩幅で、きみが信じたリズムで、
歩いているその姿が──いちばんかっこいい。
だから、もし今、ペースがわからなくなったとしても、
きみがちゃんと“戻ってきた”ことを、ぼくはすごいと思う。
そして、こう伝えたい。

ブレイブ(Brave)
「焦らなくていいよ。君の足で歩いてることが、もう十分すごいから」